「エアコンを買い替えたいけど、どれがいいんだろう?」
家電量販店にエアコンを見に行くと、売れてるエアコンランキング上位にも入っている日立のエアコン「白くまん」。
エアコンは安い買い物ではないので、本当に白くまくんで満足できるのか迷ってしまうと思います。
それに「白くまくん」といってもシリーズによって機能が違ってきます。
本記事では日立のエアコン「白くまくん」の特徴から気になる評判やコスパについて解説します。

管理人:おすけぞー
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空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
日立のエアコン「白くまくん」の特徴
日立のエアコンと言えばコレ!
凍結洗浄



日立が凍結洗浄機能が付いたエアコンを発売したときは衝撃を受けました。他メーカーが戦々恐々としていたのを覚えいています。
日立はエアコンを清潔にする機能に強みを持っていて、凍結洗浄以外にも日立にはいろいろな清潔機能があります。
ファン自動お掃除機能


ステンレス・クリーンシステム
ステンレスは樹脂と比較して表面がツルツルしていて、水分がたまりにくいためカビ胞子が定着しにくく、カビが生えても落としやすいのが特徴です。


他社が樹脂を使用している部分に銅やステンレスを採用しています。



一部は特許も取得しているので、他社では真似できない機能です。
日立エアコン「白くまくん」のシリーズ
「白くまくん」は家電量販店向けと住宅設備向けのエアコンを製造しています。
家電量販店向けは4シリーズ+2シリーズ(寒冷地用)、住宅設備向けは5シリーズ+2シリーズ(寒冷地用)
家電量販店向けは名前の通り「家電量販店で販売されているエアコン」、住宅設備向けは「建設会社やネット通販会社向けに販売されているエアコン」です。
ランク | 家電量販店モデル | 住宅設備用モデル |
---|---|---|
高 | X | XJ |
↓ | ZJ | |
↓ | W | VJ/VL |
↓ | G | MJ |
↓ | D | |
低 | AJ |



家電量販店向けと住宅設備向けエアコンは型式は違えど、同ランクのエアコンの基本機能(性能)は同じですが、家電量販店向けはオリジナル機能などが付いていることもあります。
X(XJ)シリーズの特徴
日立「白くまくん」の最高峰で最上位モデルです。
- 凍結洗浄(室内機・室外機)
- ファン自動お掃除ロボ
- フィルター自動お掃除
- カビバスター(内部クリーン)
- ステンレス・クリーンシステム
- Premiumプラズマ空清
- 風よけエリアセレクト
- カラッと除湿(再熱除湿方式)
- 人感・日射センサー
- 無線LAN(アプリで遠隔操作)



「清潔エアコンは日立」と自負するだけはあって、清潔機能が豊富です。
清潔機能に特化しているように見えますが、最上位モデルだけあってしっかりとした機能があります。
除湿時に不快の原因となる室温低下を防ぐ「再熱除湿方式」、外出先からもエアコンを運転することができる「無線LAN内蔵」。「風よけ」運転をはじめ、エアコンの風向や風当たりにも配慮したエアコンです。
APF比較(数値が高い方が省エネ)
電気代の指標となるAPFは他社同グレードと比較しても遜色ない省エネ性能に優れたエアコンです。
畳数 | 日立「白くまくん」XJ | ダイキンRX | パナソニックLX |
---|---|---|---|
6畳 | 7.3 | 6.9 | 7.0 |
8畳 | 7.3 | 6.8 | 7.0 |
10畳 | 7.1 | 6.7 | 7.1 |
12畳 | 6.6 | 6.6 | 6.6 |
14畳 | 7.1 | 7.1 | 7.1 |
18畳 | 6.4 | 6.4 | 6.4 |
20畳 | 6.2 | 6.2 | 6.2 |
23畳 | 5.9 | 5.9 | 5.8 |
26畳 | 5.7 | 5.7 | 5.5 |
29畳 | 5.1 | 5.2 | 5.1 |
ZJシリーズ
日立「白くまくん」の上位モデルです(住宅設備用モデルのみ)
- 凍結洗浄(室内機・室外機)
- ファン自動お掃除ロボ
- フィルター自動お掃除
- カビバスター(内部クリーン)
- ステンレス・クリーンシステム
- 風よけエリアセレクト
- カラッと除湿(再熱除湿方式)
- 無線LAN(アプリで遠隔操作)
上位モデルから無くした機能
- Premiumプラズマ空清
- 人感センサー
- オートセーブ/オートオフ(不在時の節電機能)
APF比較(数字が高い方が省エネ)
畳数 | XJシリーズ | ZJシリーズ |
---|---|---|
6畳 | 7.3 | 6.8 |
8畳 | 7.3 | 6.8 |
10畳 | 7.1 | 6.9 |
12畳 | 6.6 | 5.8 |
14畳 | 7.1 | 7.0 |
18畳 | 6.4 | 6.3 |
20畳 | 6.2 | 6.1 |
23畳 | 5.9 | 5.4 |



上位機種のXJシリーズの方が安く販売されています。
XJシリーズより機能も少なく省エネ性能も低いため、ZJシリーズを買うよりXJシリーズをおすすめします。
W(VJ/VL)の特徴
日立「白くまくん」の中級モデルです。
- 凍結洗浄(室内機・室外機)
- ファン自動お掃除ロボ
- フィルター自動お掃除
- カビバスター(内部クリーン)
- ステンレス・クリーンシステム
- カラッと除湿(再熱除湿方式)
- 無線LAN(アプリで遠隔操作)
上位モデルから無くした機能
- Premiumプラズマ空清
- 人感センサー
- オートセーブ/オートオフ(不在時の節電機能)
- 風よけエリアセレクト
APF比較(数字が高い方が省エネ)
畳数 | XJシリーズ | W(VJ/VL)シリーズ |
---|---|---|
6畳 | 7.3 | 5.8 |
8畳 | 7.3 | 5.8 |
10畳 | 7.1 | 5.8 |
12畳 | 6.6 | 4.9 |
14畳 | 7.1 | 4.9 |
18畳 | 6.4 | 5.0 |
20畳 | 6.2 | 5.0 |
23畳 | 5.9 | 4.5 |
電気代の差額
省エネ性能差が電気代としてどれくらいになるか計算します(1kWhを30円とする)
最上位モデルのXJシリーズとW(VJ/VL)の電気代差額です。XJシリーズの方が電気代が安くなります。
畳数 | 年間差額 |
---|---|
6畳 | 4,410円 |
8畳 | 5,010円 |
10畳 | 5,010円 |
12畳 | 10,740円 |
14畳 | 14,340円 |
18畳 | 13,890円 |
20畳 | 13,830円 |
23畳 | 21,240円 |



10年使用を想定して、ネットの最安値で比較すると最上位XJシリーズの方がコスパがいいですね!
G/MJシリーズの特徴
日立「白くまくん」の中級モデルです。
- 凍結洗浄(室内機・室外機)
- フィルター自動お掃除
- カビバスター(内部クリーン)
- ステンレス・クリーンシステム
- 無線LAN(アプリで遠隔操作)
上位モデルから無くした機能
- Premiumプラズマ空清
- ファン自動お掃除ロボ
- カラッと除湿(再熱除湿方式)
- 人感センサー
- オートセーブ/オートオフ(不在時の節電機能)
- 風よけエリアセレクト
- ファン自動お掃除ロボ
- カラッと除湿(再熱除湿方式)
日立の特徴であるファン自動お掃除ロボがなくなり、再熱方式の除湿機能ではなくなります。
再熱除湿は電気代は少しかかりますが除湿で寒くなりにくい除湿方式で、梅雨時期の除湿による快適性が段違いです。


APF比較(数字が高い方が省エネ)
畳数 | XJシリーズ | W(VJ/VL)シリーズ | G/MJシリーズ |
---|---|---|---|
6畳 | 7.3 | 5.8 | 5.8 |
8畳 | 7.3 | 5.8 | 5.8 |
10畳 | 7.1 | 5.8 | 5.8 |
12畳 | 6.6 | 4.9 | 4.9 |
14畳 | 7.1 | 4.9 | 4.9 |
18畳 | 6.4 | 5.0 | 5.0 |
20畳 | 6.2 | 5.0 | 5.0 |
23畳 | 5.9 | 4.5 | 4.5 |
最上位機種との年間電気代差額
畳数 | 年間差額 |
---|---|
6畳 | 4,410円 |
8畳 | 5,010円 |
10畳 | 5,010円 |
12畳 | 10,740円 |
14畳 | 14,340円 |
18畳 | 13,890円 |
20畳 | 13,830円 |
23畳 | 21,240円 |
購入費と10年間の電気代を考えるとあまり変わらない金額になります。
ご家庭の電気代やエアコンをいくらで買えるか次第ですが、最上位のXJシリーズときちんと比較検討したいところです。
Dシリーズの特徴
日立「白くまくん」のベーシックモデルです。
- 凍結洗浄(室内機・室外機)
- カビバスター(内部クリーン)
日立の目玉機能である「凍結洗浄」以外の機能を無くし、基本的な機能のみにしたモデルになります。
APF比較(数字が高い方が省エネ)
畳数 | W(VJ/VL)シリーズ | G/MJシリーズ | Dシリーズ |
---|---|---|---|
6畳 | 5.8 | 5.8 | 5.8 |
8畳 | 5.8 | 5.8 | 5.8 |
10畳 | 5.8 | 5.8 | 5.7 |
12畳 | 4.9 | 4.9 | 4.9 |
14畳 | 4.9 | 4.9 | 4.9 |
18畳 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
20畳 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
23畳 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
10畳用のみ若干違いますが、省エネ性能は上位モデルと同じです。
AJシリーズの特徴
日立「白くまくん」の最安値のエアコンです。



エアコンは冷えて暖まれば十分という人向けです。
価格も他シリーズと比較しても圧倒的に安いです。
安くても基本的な冷暖房性能はしっかりしています。
省エネ性能も上位モデルと同じなので、電気代が他と比べて高くなることもありません。
畳数 | G/MJシリーズ | Dシリーズ | AJシリーズ |
---|---|---|---|
6畳 | 5.8 | 5.8 | 5.8 |
8畳 | 5.8 | 5.8 | 5.8 |
10畳 | 5.8 | 5.7 | 5.7 |
12畳 | 4.9 | 4.9 | 4.9 |
14畳 | 4.9 | 4.9 | 4.9 |
18畳 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
20畳 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
23畳 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
「白くまくん」の口コミ
- 安く買えた
- すぐに部屋が暖まる(暖房時)
- 再熱除湿機能が快適
- 音がうるさい
- 凍結洗浄の電気代が気になる
- アプリが使いにくい



日立「白くまくん」は大手メーカーの中では安い部類なので、コスパが良いという口コミが多いです。
良い口コミ






悪い口コミ




まとめ
日立のエアコンについて解説しました。
日立「白くまくん」には家電量販店モデルと住宅設備用モデルがあり、シリーズ別の価格帯は下記の通りです。
ランク | 家電量販店モデル | 住宅設備用モデル |
---|---|---|
高 | X | XJ |
↓ | ZJ | |
↓ | W | VJ/VL |
↓ | G | MJ |
↓ | D | |
低 | AJ |
日立「白くまくん」の特徴は室内機・室外機の「凍結洗浄」
最上位モデルXJシリーズとの年間電気代価格差
※1kWh=30円計算 ZJシリーズは除く
畳数 | 年間差額 |
---|---|
6畳 | 4,410円 |
8畳 | 5,010円 |
10畳 | 5,010円 |
12畳 | 10,740円 |
14畳 | 14,340円 |
18畳 | 13,890円 |
20畳 | 13,830円 |
23畳 | 21,240円 |
最上位モデルと中級モデルでは省エネ性能が大きく違うため、電気代を考えると最上位モデルを購入した方がコスパに優れることあります。