エアコン冷房26度運転の1時間あたりの電気代と節約方法を解説

エアコンは生活していく上で必需品ですが、最近では春も短くエアコンを使い始めるのも早くなってきて、使う期間も長くなっていませんか?

そこで気になるのがエアコンの電気代です。

「エアコンを1時間使ったときの電気代はどれくらい?」「エアコンの電気代を節約する方法は?」

エアコンは電化製品の中でも電気をたくさん使い、長時間運転させる家電です。家庭の電気代でエアコンが占める割合も高いので、いくらかかっているのか気になりますよね。

エアコンの電気代は使っているエアコンの性能、家の断熱性能、外気温度などの環境によって電気代は変わりますが、6畳用で4円~26円、18畳で5円~60円ほどになります。

自己紹介

管理人:おすけぞー

  • 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
  • 2級管工事施工管理技士
  • 専門分野
    空調機器:ダイキン工業

ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。

家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。

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目次

エアコン1時間あたりの電気代はいくら?

エアコンの電気代(1時間)= 消費電力量 × 1kWhの電気料金

式で表すのは簡単ですが、エアコンの消費電力は常に変動しています。室内が暑ければ頑張って運転するので消費電力は大きくなりますが、室内が涼しければノロノロ運転で消費電力はかなり下がります。

ダイキンEシリーズ2025年モデルを例にして消費電力と電気代について見ていきます。また、電気代は1kWhあたり30円で計算します。

部屋の広さ冷房能力消費電力1時間あたり電気代
6畳0.6~2.8kW125~840W3.75~25.2円
8畳0.6~3.1kW125~1,050W3.75~31.5円
10畳0.6~3.2kW125~930W3.75~27.9円
12畳0.6~3.7kW125~1,380W3.75~41.4円
14畳0.6~4.5kW150~1,730W4.5~51.9円
18畳0.7~5.7kW120~2,100W3.6~63円

18畳用エアコンでは3.6円~63円と幅がかなり大きいですよね。正直こんなデータはあまり参考にはなりません。

エアコンの設定温度を変えると電気代が安くなる理由

夏は設定温度を高めに、冬は設定温度を低めに設定することで、外と室内の温度差を小さくすることで、熱の移動(熱負荷)が小さくなり、消費電力が抑えられて節電になるからです。

冬の方が外との温度差が大きいため、エアコンの電気代は冬の方が高くなる傾向にあります。

部屋が暑くなる理由

壁・床・屋根・窓から熱が入ってきて部屋が暑くなります。すきま風も原因の1つです。

難しい数式は省いて単純に書くと、エアコンにかかる負担は下記になります。

壁面積 × 部屋の断熱性能 × 室内外の温度差  エアコンが処理する熱量

外と室内の温度差が小さくなると熱の移動量が少なくなるので、エアコンで処理する熱量も小さくなります。

夏に設定温度を上げると節電になるのは、外からの室内への熱移動が少なくなるからです。

冷房26度設定の電気代を計算してみる

下図のような縦8.2m 横3.6m 高さ2.4mの一般的な18畳LDKで計算します。

条件は外が34℃で室内は26度を維持するときを想定しています。

部屋を1つの箱だと考えてください。天井・床・壁から室内に熱が入ってきます。

夏26℃設定の場合

部屋の表面積(115.5㎡)×壁などの断熱性能(0.87W)×温度差(8℃)=804W

18畳の部屋の場合、外から1時間あたり約800Wの熱が入ってきます。

人も1人あたり120Wの熱を放出しています。その他に家電製品からも熱が出ています。PCやスマホも使っていると熱くなりますよね。

18畳のリビングに人が4人いて、冷蔵庫・テレビ・パソコンなどがある環境で、部屋の中の人・物から約800Wの熱が出ているとします。

暑い外から入ってくる熱量とほぼ同等になり、合計で1,600Wの熱量をエアコンで処理する必要があります。

ダイキンEシリーズ18畳用エアコン

冷房能力0.7kW時の消費電力は120W、定格能力5.6kW時の消費電力は2,070W、冷房能力5.7kW時は2,100Wになります。そこから考えると…

1時間あたり1,600Wの熱量を処理するのにエアコンは約550W(推定)の電気を使用します。

外気温度:34度 室内温度:26度
18畳の部屋に4人
1時間あたりの推定電気代:16.5円

外から帰ってきて部屋の温度が高いときは、フル運転するのでしばらくの間は消費電力が高くなります。

帰宅後の10分間フル運転すると、最初の1時間は約25円くらいの電気代になります。

夜や朝方の外気温が低い場合、外から部屋に入ってくる熱量も少なくなるのでエアコンの電気代は上記計算より安くなります。

エアコンの電気代を節約する方法

エアコンの電気代を安くするにはエアコンの消費電力を抑えることが必要で、下記のような方法があります。

エアコンの消費電力を抑える方法
  • 設定温度を夏は高めに、冬は低めに設定する
  • フィルターを定期的に清掃する
  • 断熱性能の良いカーテンにする
  • 風量をあげる(自動がおすすめ)
  • 自動運転にする
  • サーキュレーターで空気を循環させる
  • こまめなON/OFFはしない
  • 室外機を日陰に置く(夏)
  • 室外機の前に物を置かない
  • 効率の良いエアコンに買い替える

簡単にできることから試してみてはどうでしょうか。

電気代を節約するには、使う量を減らすだけではなく、電気代(単価)を下げるという方法もあります。自分の生活スタイルにあった電気販売会社を選ぶことで電気代の節約につながります。

室外機遮熱シート

室外機周りの空気温度を下げることで省エネになります。夏の日差しが室外機に当たることで、エアコン本体が熱を持ってしまうため、効率が落ちてしまいます。

室外機にカバーを取り付けるタイプもありますが、固定時にバンドが背面の吸込口や正面の吹出口を少し塞いでしまうのと、側面上部の吸込口を塞いでしまうのでおすすめできません。

そこでおすすめなのが遮熱シートです。

 

マグネット式なので天板に簡単に取り付け・取り外しが可能です。冬は夏と違って熱が欲しいので取り外すことで効率がよくなります。

室外機の空気通路を塞がず、簡単に脱着できるのでおすすめです。

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