寝室用のエアコン購入で、どんなエアコンにすれば快適になるか悩んでいる人も多いかと思います。エアコンには多種多様な機能があって、カタログを見ても何となくしか機能のことが分からず、自分にとって役に立つ機能か分からないというのが本当のところだと思います。しかもカタログの機能名を見るとすごくいい機能に見えてしまいます。
実際にはあまり効果のない機能や、購入後に使用しない機能もあるのが現実かなと思います。エアコンを買うときには「エアコンのここが不快・改善したい」を優先して「こんな機能があったらいいな」は予算と相談していただくのが良いかと思います。
- 寝室用エアコンは何に注意するべき?
- ダイキンエアコンのおすすめ機能は?
- エアコンの冷風が不快
- 梅雨時期のジメジメが不快だけど、除湿運転は寒いと感じる
- スマートホンで遠隔操作したい
- エアコンのカビが気になる
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
まず先に、ダイキンエアコンのシリーズにおすすめを分かりやすくお伝えします。
ダイキンエアコンのグレードは2024年で全11機種になります。内3機種は寒冷地用になります。
エアコンには住宅設備用モデルと量販店用モデルがありますが、機能性能は同じです。
FX(F)シリーズは2023年で廃番になり、2024年モデルは発売されません。本記事では寒冷地用エアコンの3機種は除外しています。
グレードはこんな感じ
機能性と価格を考慮して、おすすめすると下記のようになります。
★が多いほうがおすすめです。
Eシリーズ ★★★★★
VXシリーズ ★★☆☆☆
CXシリーズ ★★★★☆
GXシリーズ ★★★★☆
SXシリーズ ★★★☆☆
MXシリーズ ★★☆☆☆
AXシリーズ ★★★★★
RXシリーズ ★★★★★
寝室用エアコンの選び方
- 風向の設定可能範囲
- 温度変更の設定可能幅
- 除湿運転の種類
- 音
- 本体の表示ランプ
■風向の設定可能範囲
夏場のエアコンで冷風が気になる人は多いと思います。寝るときに体に風があたるのは本当に不快ですよね。
家具や壁に風があたると跳ね返って、それが体にあたってしまうこともあるので、インテリアの配置も重要になりますが、寝室にエアコンを設置する場合はエアコンの取付位置とベッドの向きを考え、エアコンは風向調整の可動域が広いエアコンを探すことをおすすめします。
エアコンとベッドは平行になるように設置するほうが良いです(寝ているときにエアコンは腕側にある)
上の画像はエアコンとベッドが垂直になっているので、風が体にあたりやすい設置になります。
ダイキン製品には真下(壁に沿って)や天井に沿って風を出す「垂直気流」があります。
■温度変更の設定可能幅
エアコンは温度設定が0.5℃単位で変更できるエアコンをおすすめします。
中には1℃単位でしか設定変更ができないエアコンもありますが、1℃下げると寒いけど、1℃上げると暑く感じるというのはよくあることです。
ダイキン製品は全シリーズ0.5℃単位で温度設定変更が可能です。
■除湿運転の種類
夏の梅雨時期にジメジメして不快というのは誰もが感じた経験があると思います。
除湿(ドライ)運転にすると寒く感じたことがある人は多いと思います。
今のエアコンは寒くなりにくい「再熱除湿」があるので、除湿運転で寒く感じたことがある人は「再熱除湿」機能があるエアコンをおすすめします。
再熱除湿は冷やして除湿させた空気を暖める工程があるので、再熱除湿は普通の除湿と比較して電気代が高くなるので注意してください。
ダイキン製品のさらら除湿(リニアハイブリッド方式)、さらら除湿(ハイブリッド方式)は再熱除湿です。
■音・本体の表示ランプ
寝室でエアコンの音が気になる人は多いと思います。
エアコン本体からの運転音はファンの形状や回転数で変わってきますので、メーカーによっては多少の違いはありますが、カタログで確認できる運転音は強風量のときのため、あまり参考にはなりません。
また真っ暗な寝室では本体の表示ランプって目立ちますよね。目を閉じているのにエアコン本体の運転ランプの光を感じる人もいると思います。
音や光が気になる人は「おやすみ運転」のように睡眠に配慮した運転モードがあるエアコンを選ぶのをおすすめします。
おやすみ運転は風量を下げて、風向を上向きにし、本体運転ランプの明るさが控えめになります。
ダイキン製品は全モデルに「おやすみ運転」機能が付いています。
ダイキンエアコンのおすすめ機能
ダイキンのエアコンにもいろいろな機能がありますが、本当におすすめできる機能は次の4つです。
各シリーズにどんな機能があるかはカタログに書いてあります。
- 垂直気流/サーキュレーション気流
- さらら除湿(リニアハイブリッド方式)
- 無線LAN接続アダプター
- うるる加湿 ※うるさらRX
- 換気機能
垂直気流/サーキュレーション気流 おすすめ理由
垂直気流/サーキュレーション気流の機能は、R(RX)シリーズ、A(AX)シリーズに搭載されています。エアコンの風が体に当たるのが苦手な人にはおすすめです。風量が強かったり障害物があると空気が跳ね返りやすいので、風を感じることもありますが、上手に使えばエアコンの風を感じにくくなります。夏場の寝室でエアコンの風が当たるのが嫌いな人に特におすすめしたいです。
さらら除湿(リニアハイブリッド方式) おすすめ理由
さらら除湿(リニアハイブリッド方式)の機能は、R(RX)シリーズ、A(AX)シリーズに搭載されています。梅雨時期のジメジメ感が苦手な人で、除湿運転を使う方におすすめします。除湿運転をすると寒くなってエアコンを止めたことはないでしょうか?この機能は寒くなりにくい除湿運転が可能です。
さらら除湿(ハイブリッド方式)も再熱除湿になります。M(MX)シリーズ、GXシリーズが該当します。
無線LAN接続アダプター おすすめ理由
無線LAN接続アダプターはエアコンを遠隔操作するのに必要になります。VXシリーズ・Eシリーズ以外は標準搭載です。Eシリーズにも別売品購入で取り付けは可能ですが、C(CX)シリーズよりもトータルコストが高くなってしまうかもしれません。
ダイキンエアコンの遠隔操作はWi-Fiを利用して、専用のアプリでエアコンの操作が可能になります。リビングから寝室のエアコンを運転させたり、帰宅前にエアコンを運転させたりと非常に便利です。エアコンのセンサーで計測した室内温度も表示されるため、ペットを室内で飼っている方にも良い機能です。
うるる加湿 ※うるさらRX おすすめ理由
うるる加湿はR(RX)シリーズ・M(MX)シリーズに搭載されている機能になります。給水なしで加湿ができるのは非常に便利なのでおすすめします。
冬に暖房をつけて寝る人もいると思いますが、加湿しないと乾燥して風邪を引く原因にもなってしまいます。加湿器を別途置くことができれば良いのですが、給水や加湿器のメンテナンスも大変なので、給水・メンテナンス不要のうるる加湿は便利です。
M(MX)シリーズ(うるさらmini)はあまりおすすめしません。うるさらminiを購入する理由は、加湿機能に魅力を感じ、うるさらXと比較して安いという理由で購入する人がほとんどだと思います。うるさらminiは暖房サーモオフ(室内温度が設定温度に達した)場合は加湿運転しません。魅力を感じた加湿機能が思っていた動きをしないことになります。詳細は別記事で紹介していますので参考にしてください。
換気機能 おすすめ理由
寝室って意外と臭いがするのと、湿気も気にならないでしょうか?
窓を開けて換気ができれば良いですが、朝の忙しい時間に窓を開けて閉めるのは時間もないですし、閉め忘れも気になります。
エアコンで換気ができるのはすごく便利です。
換気ができるエアコンはR(RX)シリーズ・M(MX)シリーズ・V(VX)シリーズに搭載されている機能になります。
R(RX)シリーズのみ排気換気ができます。他の機種は給気換気のみになります。
カビが気になる人
エアコンのカビは冷房運転時の結露が大きな原因になります。運転停止後に一定時間ファンを動かしっぱなしにして、乾燥させる機能が全てのモデルに標準搭載されています。
シリーズによって熱交換器を洗う機能、防カビ機能が違いますが、一番大切なのは冷房運転後に熱交換器などエアコンを乾かすことです。ダイキン製品は工場出荷時には乾燥機能がONになっています。冷房運転を停止してもエアコンを乾燥させるために送風運転を継続します。この状態で停止を押すと乾燥運転が止まってしまいます。そうするとカビが大量発生しますので注意してください。
各シリーズはこんな人におすすめ
- 最低限の機能で十分
- 最低限の機能でも質は大切にしたい
- 価格を抑えたい
- フィルターお掃除機能は欲しい
- 遠隔操作がしたい
- 最低限+αの機能は欲しいけど価格を抑えたい
- CXシリーズより+αの機能が欲しい
- 除湿したいけど寒くなるのは嫌(再熱除湿が欲しい)
- 風向をCXより調整できるようにしたい
- デザインを重視したい人
- エアコンの風が嫌い
- 除湿したいけど寒くなるのは嫌(再熱除湿が欲しい)
- 遠隔操作がしたい
- 高機能エアコンが欲しい
- 加湿機能が欲しい人
- エアコンの風が嫌い
- 除湿したいけど寒くなるのは嫌(再熱除湿が欲しい)
- 遠隔操作がしたい
- 高機能エアコンが欲しい
- 換気をしたい
おすすめしないシリーズ
- 加湿制御の関係で十分な加湿量が得られない
加湿機能が欲しくて、うるさらminiを買うのに設定温度に達すると加湿運転しないのでは、買う価値は下がります。
加湿機能が欲しいなら、うるさらXです。
- 機能の割に高く、エアコン本体が高く施工費も換気ホースがあるので高くなります。
販売台数が少ないのか、エアコン本体が高いです。
VXシリーズとMXシリーズ(うるさらmini)が同じくらいの金額で販売されています。それならMXシリーズをおすすめします。