エアコンによるお部屋の乾燥対策!加湿器を使わずにできる加湿方法

冬の乾燥は気になりますよね。

乾燥対策として加湿器を利用するのが一般的ですが、加湿器を使わないで加湿をしたい人も多いと思います。

本記事では加湿器を使わない加湿方法と効果を解説します。

自己紹介

管理人:おすけぞー

  • 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
  • 2級管工事施工管理技士
  • 専門分野
    空調機器:ダイキン工業

ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。

家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。

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目次

部屋の大きさに対する必要加湿量

冬に部屋を加湿するのに必要な水分量を知っておくとイメージしやすいです。

細かい計算や条件は省略しますが、お部屋を室温22℃湿度55%にしたい場合の1時間あたり加湿量は表の通りです。

部屋の大きさ必要加湿量
6畳225ml/h
8畳299ml/h
10畳374ml/h
12畳449ml/h
14畳525ml/h
18畳674ml/h
20畳749ml/h
23畳860ml/h
26畳973ml/h
29畳1085ml/h

部屋を加湿するには一度に大量の水分を放出してもあまり意味はなく、継続して空気中に水分を放出する必要があります。

効果的な加湿方法

効果的な加湿方法は継続して一定の水分を放出できる方法です。
加湿器は常に水分を放出していますよね!

濡れタオル・洗濯物を干す

濡れたタオルや洗濯物を干すのは効果があります。洗濯物は干してもすぐには乾きませんよね。洗濯後のタオルや服には相当な水分量が含まれているので、部屋干しすることで加湿効果が得られます。

バスタオルの保有水量

乾燥時のバスタオルは152gでした。

濡らしたタオルは353gで水分は約200gです。

冬は厚手の服が増え、着る服の枚数も増えるので、洗濯物も増えますよね。

18畳リビングの必要加湿量は1時間当たり約670ml程度なので、部屋干し5時間で乾燥すると考えると、洗濯物20枚~30枚あれば十分加湿はできますね。4人家族であれば1日の洗濯物はもっと多い家庭もあると思います。

洗濯物への臭いの付着は気を付けたいですね!

加湿機能付きエアコン

加湿機能が付いたエアコンを設置するのも効果的です。

加湿機能が付いたエアコンは、室外機で外の水分を吸着して室内に取り込むため、給水作業が不要です。

加湿機能が付いたエアコンは、ダイキンとパナソニックから発売されていて、ダイキンは「うるさら」、パナソニックは「LXシリーズ」が該当します。

エコカラット

エコカラットはLIXILが販売しているインテリア壁材です(上の写真のタイルのような壁材)

材質は多孔質セラミックスで、ナノサイズの微細な穴に空気中の水分が出入りすることで、室内の湿度を調節する働きがあります。湿度が高い場合は水分を吸着して湿度を下げ、湿度が低い場合は吸着していた水分を放出することで加湿効果があります。

エコカラットは水分だけでなく臭いも吸着するので、家庭特有の臭いも軽減されます。

部屋の調湿効果を発揮する面積の目安は、部屋の床面積の1/4以上の面積分のエコカラットを壁に取り付ける必要があります。

今までは壁面に接着剤で取り付ける必要がありましたが、今はマグネットで取付できるタイプのエコカラットが発売されています。自分自身で取付できるように開発されていて、地震にも耐えられるように設計されています。

エコカラット必要枚数は2畳ごとに1枚必要になります。6畳であれば3枚、18畳であれば9枚あると効果が発揮しやすいです。

エコカラット単体では加湿効果はありません。あくまでも調湿できる商品です。

加湿しすぎた水分を吸収し、乾燥し始めたら水分を放出する働きです。

【LIXIL公式】-エコカラットセルフ-

取付方法

水平器は100均でも売っていますよ!

効果が低い加湿方法

一般的に紹介されている加湿器を使わない加湿方法ですが、効果が低い方法がたくさんあります。

観葉植物を置く

観葉植物は根から水分を吸って、大気に水分を放出する性質がありますので、加湿効果があると言われています。

18畳のリビングを加湿しようと思ったら毎時間約674mlの水分が必要になりますので、部屋に大量の観葉植物を置く必要がありそうです。

インテリアとして置いてある観葉植物では十分な加湿量は得られません。

部屋に霧吹きをする

部屋に霧吹きをして水分をミスト状にして拡散させる方法はおすすめしません。

超音波加湿器は継続してミストを拡散させていて、やっと加湿ができています。

霧吹きスプレーを使って加湿するには1分間隔くらいで霧吹きをする必要があります。

浴室の扉を開けておく

浴槽のお湯を抜かずに浴室の扉を開けておくことで、蒸発した水分が部屋全体に広がって加湿させるという方法ですが、1Rマンションなどで浴室扉前にサーキュレーターを設置すれば加湿はある程度はできると思います。

家族で生活するような住宅では、浴室とお部屋の間には廊下があることが多く、真冬にお部屋の扉も開けっ放し……というのは現実的ではないですよね。

お湯を沸かす・鍋料理

お湯を沸かすのは効果があります。加湿器であれば蒸発式加湿器の効果があります。

お湯を沸かしたり、鍋料理をしている時間も1時間程度で継続的ではありませんよね。

床や窓の水拭き

床や窓を水拭きすることで少しは加湿ができると思いますが、冬場に暖房で乾燥したお部屋ではすぐに乾燥してしまい、効果は一時的です。

水の入ったコップを置く

コップの容量はどの程度でしょうか?200ml程度のコップが多いと思います。

コップに入れた水が空気と触れる面積は上部だけで、部屋が乾燥していてもなかなか蒸発しません。

加湿効果は気休め程度です。

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