エアコンを本体・工事費含めて格安で買う方法は単純です。
インターネットの最安値でエアコン本体を購入し、工事もインターネットで業者に依頼する
エアコンを新しく購入する場合、多くの人は家電量販店に行くと思います。なかにはジャパネットたかたのような通販を利用する人もいるかもしれませんね。
どちらにしてもエアコンを買うときは、大手家電量販店のような誰もが知っている会社で、エアコン本体と取付工事費がセットになった「工事費込み価格」を比較して、安い販売店で購入している人が多いと思います。
エアコンは取付工事が必須で、インターネット購入のハードルが高いため、他の家電製品より家電量販店とインターネット価格の差が大きいです。
空気清浄機のような設置工事を伴わない家電製品であれば、家電量販店で現物と価格を一応確認して、インターネットの最安値で購入した経験はありませんか?そのときに製品の口コミは確認しても販売店名までは気にしていませんよね。
インターネット通販の経験者なら、エアコン本体をインターネットで購入することには抵抗はないかもしれませんが、どうしても工事に不安を感じてしまうんだと思います。
本記事ではエアコンを少しでも安く買いたい!という人に、自身の経験談も交えながらエアコンを格安で購入する方法を解説していきます。
節約の参考にしていただければ嬉しいです。
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
家電量販店とインターネットの価格差
はじめに…
家電量販店とインターネットの価格差について見ていきます。
価格差がないようであればインターネットで購入する必要もありませんよね!
今回はダイキン製品で価格差を見ていきますね!比較するエアコンはダイキンで1番安いEシリーズ、次点のCXシリーズ、最高級モデルのAXシリーズ・RXシリーズ(うるさら)の6畳用で比較します。
エアコンは家電量販店モデルと住宅設備用モデルがあり、エアコンの型式が異なりますが、製品はほぼ同じになります。また大手家電量販店には専用モデルがありますが、大きな機能差は無いので気にする必要はありません。
今回の比較はビックカメラで、ポイント還元分は本体価格から引き、工事費用は別途として比較しています。
Eシリーズ型式 | 家電量販店 | 差額 |
---|---|---|
AN224AEBKS-W (家電量販店) | 90,819 | 39,619 |
S564ATEP-W (インターネット) | 51,200 |
CXシリーズ型式 | 家電量販店 | 差額 |
---|---|---|
AN2244ACBKP-W (家電量販店) | 99,000 | 29,900 |
S224ATCS-W (インターネット) | 69,100 |
AXシリーズ型式 | 家電量販店 | 差額 |
---|---|---|
AN225AABKS-W (家電量販店) | 235,620 | 85,820 |
S225ATAS-W (インターネット) | 149,800 |
RXシリーズ型式 | 家電量販店 | 差額 |
---|---|---|
AN224ARBKS-W (家電量販店) | 230,238 | 107,838 |
S224ATRS-W (インターネット) | 122,400 |
価格差は結構ありますよね!
高級モデル・能力が大きいエアコンほど差額は大きくなる傾向にあります。
ビックカメラの標準工事費は税込み14,300円~になります。既設エアコンの取り外し・家電リサイクル費用は別途になります。インターネットで業者を探すと12,000円~が相場で、既設エアコンの取り外しは別途費用が多いです。
工事費用はエアコン本体価格ほどの差はありませんが、家電量販店より1~2割は安く工事ができます。
パナソニックのエアコンで指定価格制度(メーカーが販売価格を決める)のエアコンはどこで買っても同じになります。
家電量販店向けと住宅設備向けで若干価格は違っているようです。
- パナソニック LXシリーズ
- パナソニック Xシリーズ
- パナソニック PXシリーズ
私のブログを見てエアコンを安く買えた人もいたようで…
嬉しかったので引用(笑)
ネットで購入時の製品保証はどうなの?
家電量販店でエアコンを買うと家電量販店独自の保証が付いていますが、インターネットで本体を買った場合はメーカー保証のみが基本になります。
エアコンは高額商品なので保証を気にする人は多いと思いますが、エアコンを安く買うには有償保証に入らずメーカー保証のみにすることです。エアコンが故障するのは1年目の初期不良がほとんどで、冷媒系統(修理費用が高額になる部品)のメーカー保証は5年です。5年以内にメーカー保証外の修理は実際にはあまり発生していません。
とは言っても…どうしても保証が気になる人もいると思います。インターネットで本体購入時に別途料金で延長保証が付けられます。購入代金の5%で5年保証、10%で10年保証が多く、修理費用100%負担の保証が多いため、大手家電量販店の保証内容よりも手厚い保証内容が多いです。
大手家電量販店の価格は保証料込み・工事費込みなど総額記載なので安心感はありますが、実際には費用が含まれています。
別途料金となっていると各々の費用が目に見えるので高く感じるかもしれませんが、きちんと総額で比較をしたいですね!
保証に入るなら10年保証の修理費用100%保証をおすすめします。
家電量販店などで工事費込みで購入した場合、エアコンの不具合原因が工事であった場合も保証を受けられますが、インターネットで探した工事業者に工事をしてもらった場合は工事業者による1年保証がほとんどです。
工事費込みの最大メリットは機器と工事の保証が受けられて、窓口が1本で明確なことですね!
設置後1年以降に工事が原因の不具合が発生することは稀ですが、安く買うにはどうしても多少のリスクはあります。
インターネットで工事業者を決めるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
安い業者が見つかる 自分の希望に合った業者で施工してもらえる 個人事業主が多いためか、細かい相談にも柔軟に対応してもらえる | 業者と自分で打ち合わせする必要がある ある程度はエアコンの知識が必要 故障時の責任が分かりにくい |
最大のデメリットは万が一の故障時の連絡先ですよね。
エラーコードにもよりますが、1年以内の故障は工事業者に相談、2年目以降は保証に入っていれば保証会社、入っていなければメーカーに修理依頼になります。
エラーコードによっては保証会社やメーカーに直接修理依頼をした方が良いこともあります。まずは自分でエラーコードを調べて、メーカー相談窓口に故障原因や修理する場合はどんな部品を交換する必要があるのか確認して、工事業者にも確認を取りましょう。
自分で調べたり確認することが苦手な人にはあまりおすすめはできません。
自分で調べたり確認する作業もあるからこそ、自分の選択に納得して安い買い物ができます。
工事業者の探し方
インターネットでエアコン取付業者を探す方法は、工事業者とのマッチングサイトを使うと簡単に探すことができます。
2つのサイトを紹介します。
- 全国の業者の金額が比較ができるため、相場がわかる。
- 口コミは実際の作業完了者しか投稿できないため、信頼性が高い。
- 自分にぴったりのサービスが見つかる。
- 事前に業者に質問など問い合わせができる。
- くらしのマーケットを経由して利用したサービスに問題があった場合、最高1億円の保証あり。
- お住まいの地域によっては希望するサービスが見つからない
→少し遠くても業者によっては対応してくれます。問い合わせしてみましょう! - 地域によってはサービス提供者が多くて決めるのに迷う(選ぶのが好きな人にはメリット)
- オプション工事まで含めるとどこが最安値か計算するのが手間
(一括見積機能はない) - 業者との調整がうまくいかなかった場合、また1から別の業者と自分で調整が必要。
- 紹介してもらった数社から選ぶので手間が少なめ。
- 事前に業者に質問など問い合わせができる。
- くらしのマーケットほどの口コミ数がない。地域によっては口コミがない業者も。
- 業者を紹介してもらうためにはメールアドレスと電話番号の登録が必要
- 地域によってはサービス提供者が多くて決めるのに迷う(選ぶのが好きな人にはメリット)
インターネットの工事業者は信用できるの?
全てが問題ない業者とは言いませんが、口コミ見て、不明点は業者にきちんと確認すれば、ハズレ業者に当たる可能性はかなり低いです。
くらしのマーケットには家電量販店での工事経験者、建設現場での施工経験者も多くいます。
私自身、ダイキンのうるさらminiとダイキンEシリーズを工事してもらいましたが、くらしのマーケットで自分で探した業者の方が、家電量販店の工事担当者よりも仕上がりがきれいでした。
大手家電量販店も工事担当者は自社の社員ではなく協力業者です。
[家電量販店名 協力会社募集]で検索してもらうと分かると思いますが、どこの大手家電量販店も外注です。
大手家電量販店の看板は安心感はありますが、工事は1人の職人が作業をします。看板ではなく誰に工事をしてもらうかが重要で、人を見て自分で決められるのは良い点だと思っています。
適切な能力のエアコンを選ぶ
エアコンにかかる費用を抑えるために必要なのは、必要な能力のエアコンを買うことです。詳細は下記に記載してありますので詳しいことは参考にしてください。
設置する部屋の畳数より、1つ下の能力のエアコンで十分です
18畳のリビングであれば、14畳用(200V)のエアコンで十分ということです。
カタログ(家電量販店の販売ブース)に記載してあるエアコンの対応畳数は、昭和時代の断熱性能が悪く、たくさん隙間風が入ってくるような家を想定した畳数になっています。
現代の家は法改正もあって気密性・断熱性がかなり良くなっています。そんな家にカタログ通りのエアコンを設置するのは過剰スペックで無駄です。
エアコンの運転状況 定格/能力比
高気密高断熱住宅であれば2つ能力を落としても大丈夫です。
能力を落とした場合の価格差
ダイキンAXシリーズで比較
AXシリーズ型式 | 家電量販店 |
---|---|
14畳用 | 189,800 |
18畳用 | 209,800 |
20畳用 | 239,800 |
能力を1ランク落とせば、2~3万変わってきます。
安いエアコンメーカーは?
エアコンは冷暖房ができれば十分!という人もいると思います。
そんな人には下記エアコンをおすすめします。
パナソニック:Fシリーズ
三菱電機:GVシリーズ
日立:Cシリーズ
東芝:N・Mシリーズ
コロナ:Bシリーズ
パナソニック・三菱電機・日立・東芝は業務用エアコンも製造しており、ルームエアコンのシェアも高く、各社の1番安いモデルは冷やす暖めるという基本性能は高く、付加価値機能は犠牲にして価格を抑えているためコスパがよくおすすめできます。
コロナはあまり馴染みがないかもしれませんが、空調製品を製造している国内メーカーです。エアコンも国内製造です。コロナも価格は安いのでおすすめです。
ダイキンはEシリーズが1番安いモデルになりますが、他社より高いため価格優先としてはおすすめできません。
まとめ
エアコンを安く買う方法
カタログ記載より1つ小さい能力のエアコンを選ぶ
製品保証に入るなら10年保証
物によっては家電量販店の半額に近い価格で購入可能
万が一の不具合時、製品故障か工事不良か判断ができず、問い合わせ先の判断に困る可能性がある。
自分で調べたり確認することが苦手な人にはあまりおすすめはできません。