10年または22,000時間がエアコンの寿命。買い替えのサインを解説

「最近エアコンの効きが悪い」「変な音がするけど、もう寿命かな？」そんな不安を感じて買い替えのタイミングに悩んでいませんか？

エアコンは毎日の生活に欠かせない家電だからこそ、急な故障で使えなくなる状況は避けたいけど、高額な家電なので買い替えの時期もしっかり見極めたいですよね。

本記事ではエアコンの一般的な寿命の目安、寿命が近づいたときのサインを解説します。

エアコンの寿命は10年または22,000運転時間

エアコンには設計上の標準使用期間が決められています。

寝室のエアコンで冷房しか使わない場合でも10年経過で寿命、ペットを飼っていて24時間運転をしているようなエアコンは4～5年で寿命になります。

あくまで標準使用期間による寿命の目安であって、壊れていなければ使用を続けても問題はありませんが、目安としては10年または22,000運転時間になります。

みんなのエアコンの買い替え状況と理由

エアコンの買い替え状況については、内閣府の消費動向調査結果（令和7(2025)年4月9日）によると平均14.2年になります。調査年度によって若干変わりますが、13～14年で買い替えをしていることが多いようです。

引用：内閣府

エアコンの買い替えの理由として1位は故障で、70%以上の人が故障してから買い替えていることになります。

エアコンが故障してから購入すると、自分にあったエアコンを考える時間もなく、結果的に高い買い物をしてしまうかもしれません。エアコンの出荷台数を見ても壊れてから買う人が多いと考えられます。

引用：日本冷凍空調工業会

エアコンの買い替えを検討するべき症状

エアコンからの異音

エアコンをつけたときに、聞きなれない音がしたら故障の前兆です。室内機からの異音はファンを動かすモーター、ルーバーを動かすモーター、その軸からくる異音がほとんどです。何かと擦れるような音がしたらファンモーターなどの異常が考えられます。

室外機側の異音の原因はファンモーターや圧縮機周りからの異音です。普段から室外機の運転音を聞いていないと判断が難しいですが、ブーン（ヴォー）という重低音、ガラガラ（カラカラ）音、キーンといった聞きなれない音がしたら寿命のサインです。

冷えない・暖まらない

フィルターはきちんと掃除してあり、室外機周辺に空気循環を妨げるものがないのに冷暖房の効きが悪くなってきた場合は寿命のサインです。

室外機の冷媒系統や配管からの冷媒漏れによるガス不足などが原因として考えられます。ガス漏れは徐々に漏れることが多く、突然エアコンが停止したけど、電源リセット（コンセントを抜いて差し直し）したら運転できるということもありますが、近いうちに電源リセットしても動かなくなります。

異臭がする

焦げ臭い、何かが焼けているにおいは注意が必要です。電装系のトラブルの可能性があり危険です。

以下の症状はエアコンクリーニングで改善が見込めます

カビの臭いは熱交換器やファンなどに付着したカビが原因で、故障とは関係がありません。

水漏れは原因にもよりますが、ドレンパンの汚れ、ドレンホースの詰まりが原因であることがほとんどです。

寿命の兆候があるのに使い続けるとどうなる？

エアコンの寿命の兆候が出ているのに使用を続けると、発火により火災などの事故につながる可能性があるので危険です。とくに焦げ臭い場合はすぐに使用をやめてプロに点検を依頼して修理をしてもらうか、買い替えをしましょう。

エアコンの寿命を延ばす方法

フルパワーで長時間運転をさせないこと、発停回数を減らすことで寿命が延びる可能性があります。

フルパワーで運転させないためには

• 適切な能力のエアコンを設置すること
• フィルターを定期的に掃除すること
• エアコンの入り切りを頻繁に行わないこと

部屋の広さ（負荷）に対して小さいエアコンを設置するとフルパワーで運転する時間が長くなるため、故障につながりやすいです。

フィルターが目詰まりすると熱交換ができずにフルパワーで動くので定期的に掃除をしることをおすすめします。

とくに梅雨時期にやってしまう人もいると思いますが、除湿運転時に寒くなったらエアコンを切る癖がある人は注意してください。切った後に暑くなって動かすとフルパワーで運転します。

まとめ