エアコンを買うときに量販店などの販売店による保証延長に入った方がいいか悩みませんか?
少しでも安く買いたいけど、エアコンが壊れた時の出費は高額になりやすい。
でも保証延長の金額も高いし、壊れなかったら無駄な費用になってしまう。
誰もが悩むことだと思います。
販売店によって保証内容も違います。
入ってもいい保証と、入らなくてもいい保証を解説していきます。
- ダイキンエアコンは保証に入った方がいいのか?
- 各量販店の保証内容
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
ダイキンエアコンを購入時に必要な保証期間
結論から言います。
ダイキン製エアコンを買うなら5年保証は不要、入るなら10年保証です。
- 初期不良
- 工事不良
- 冷媒系統(熱交換器)に目に見えない小さな穴が開いている
まず初めにお願いしたいのは、1年目はエアコンをたくさん使ってください。
なぜなら初期不良と工事不良は運転をすることで早期に発見できるからです。
初期不良は異音であったり運転しないなどの症状がでるため、比較的簡単に発見できます。
工事不良はドレン工事不良による水漏れ、フレア部分からのガス漏れが多くあります。
1年しっかり運転させていれば何かしらの症状がでてきますので、無料修理してもらえます。
なぜ5年保証は不要なのか?
最初の1年にしっかり運転させて問題がなかったエアコンが、5年以内に壊れることはほとんどありません。
まれに熱交換器にピンホールと言われる小さい穴が開いていて、冷媒がスローリーク(ゆっくり漏れる)ことで、ガス欠異常が出ることがあります。
スローリークによるガス漏れによる異常は、2年目以降で症状が出てくることがあります。
ですが、ダイキンは冷媒系統(熱交換器は冷媒系統)の保証は5年です。
2~3年目で症状がでてくると不安になりますが、冷媒系統の不具合は保証で修理できますので、覚えておいてください。
1年目はメーカー保証
2年~5年目は故障確率は非常に低い
6年目~は高機能商品ほど故障発生率が徐々に上がってくる
5年以内にエアコンが壊れる可能性は低く、高額修理になりやすい冷媒系統のメーカー保証期間は5年です。
そんな中、有料の5年保証に入る必要性は低いと判断します。
実際、仕事でよくサービス依頼があるのは設置後1年以内、または5年以上経過しているエアコンです。
10年保証なら入るべきか?
Eシリーズに限ってですが、10年保証も必要ないと感じます。
Eシリーズは学校の寮、老人ホームの個室によく設置させていただきますが、故障の連絡はあまりありません。
10年以上たって、数台故障が発生したタイミングで更新の提案をさせてもらっているくらいです。
高機能モデルは部品点数が多いため、故障する可能性があがります。
我が家のダイキンエアコン(住宅設備モデルAXシリーズ)は…7年目で1台、8年目で1台壊れました。
正直早いですね。
冷媒系統の異常だったため、修理金額も高額になると判断して買い替えました。
とくに「うるさら」は部品点数が多く、加湿機能の部品は高額です。
ダイキンエアコンであれば、R(RX)シリーズ、A(AX)シリーズ、M(MX)シリーズは10年保証は検討しても良いかと思います。
ただ、10年保証に入る際は保証内容をきちんと確認する必要があります。
修理費用の全額を保証してくれるとは限りません。
いまはインターネット販売のエアコンでも、有料ですが保証が付けられます。
クリックひとつで保証を選べるようになっていますが、保証内容はきちんと確認してください。
全額負担してくれない保証であれば、あまり価値はありません。
家電量販店の保証内容
ヤマダ電機
※ヤマダ電機はダイキン製品の取り扱いがありません。
- 保証料金:無料(商品価格に含む)
- 保証期間:4年または6年
- 保証限度額:商品購入額
- 注意事項:~3年目まではメーカーまたはヤマダ電機負担
4年目以降は技術料のみヤマダ電機負担で、部品代・出張費は自己負担 - 保証回数:保証限度額までは無制限
- 保証料金:購入代金の5%
- 保証期間:製品価格によって異なる エアコンなら5年になるでしょう
- 保証限度額:商品購入額
- 保証回数:保証限度額までは無制限
保証内容としては正直いまいちです。
4年目からは技術料のみがヤマダ電機負担です。
圧縮機など冷媒系統の技術料は高くなりますが、そもそも冷媒系統はメーカー保証が5年です。
ヤマダ電機が負担してくれる技術料は5,000円~10,000円程度です。2年~5年の間に壊れるエアコンはほとんどありません。
エディオン
- 保証料金:クレジット機能ありエディオンカードの場合/年会費\1,078
クレジット機能なしの場合/年会費\2,200/年会費無料 - 保証期間:5年・10年 ※製品による
- 保証限度額:商品購入額
- 保証回数:保証限度額までは無制限
- 保証料金:無料
- 保証期間:3年間・5年間・10年間 ※購入金額による
- 保証限度額:商品購入金額
- 保証回数:保証限度額までは無制限
エディオンでよく購入される方は追加料金もないため、年会費はかかりますが、クレジット機能ありのエディオンカードを持っていれば安心でしょう。
家電量販店の中では保証が充実した会社になります。
ケーズデンキ
- 保証料金:無料(商品価格に含む)
- 保証期間:製品によって異なる(3年・5年・10年)
- 保証限度額:なし
- 保証回数:無制限
保証内容は家電量販店では一番強いです。
安心パスポート(無料)に加入するだけで保証が受けられます。
限度額なしで何度も対応してもらえるのはケーズデンキだけです。
製品価格が同じならばケーズデンキが一番オススメです。
ビックカメラ
- 保証料金:商品金額の5%
- 保証期間:3年・5年・10年 ※製品による
- 保証限度額:商品購入金額(※メーカー保証期間は全額)
10年保証に関して注意:6年目以降は購入金額の30% - 保証回数:保証限度額までは無制限
保証内容は可もなく不可もなくという感じです。
10年保証の場合、修理せずにビックカメラで買い替える場合は30%を上限に購入金額を保証してもらえるのは購入者にとってメリット。
ヨドバシカメラ
- 保証料金:商品金額の5%
- 保証期間:5年
- 保証限度額:購入日~1年未満/購入金額の100%、1年~2年未満/80%、2年~3年未満/70%、3年~4年未満/60%、4年~契約終了日まで/50%
- 保証回数:保証限度額までは無制限
保証内容としてはいまいちです。
別途保証料金を取ってこの保証内容ですので、保証には力を入れていない感じですね。