厨房用エアコンの清掃といってもフィルター清掃だけで終わらしている店舗責任者の方はいませんか?
フィルターを家庭のエアコンのように水洗いしていませんか?
厨房用エアコンのフィルターは使い捨てです。油汚れは洗っても落ちないからです。
ダイキンの厨房用エアコンのフィルターは4回分(1年分)のフィルターが入って2万前後で販売されています。
また、油分が空気中に含まれているとフィルターだけでなく、熱交換器も油で汚れています。
油をよく使う店舗は年に1回、油をあまり使わない厨房でも2年に1回は洗浄することをおすすめします。
ダイキン工業も定期的なメンテナンス(機内洗浄)は必ず行ってほしいとカタログに記載してあります。
洗浄することでメリットはもちろんあります。
飲食店の電気代の25%は空調機によるものだそうです。
(業務用冷蔵・冷凍庫が40%、照明30%)
フィルター交換をするだけでも20%程度の節電が可能になります。
ダイキンプレスリリース参照
電気代も大切ですが、カウンターなどの客席から汚れたエアコンは見えてませんか?
厨房にある機器が汚れているのは印象が悪いですよね。
そして何より怖いのが故障ですね。
厨房用エアコンの交換工事は高額です!
3馬力で60万
5馬力で80万
エアコン本体が高いのでどうしても高額になってしまいます。
実は今回の洗浄したエアコンですが、圧縮機が壊れてしまっていました。
梅雨時期で早く運転したいこと、金額的に可能な限り安くしたいことで、
約12年前の5馬力のエアコンですが、修理をする事となりました。
部品代、修理費、洗浄費で約36万かかりました。
更新工事を希望の方は複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
室内機洗浄の様子

厨房専用のエアコンです。
外板がステンレス製でサビや汚れに強く、汚れてもふき取りで落ちやすいです。
熱交換器のフィンピッチも広く取られて、油煙による目詰まりもしにくい構造になっています。

飲食店の厨房で使用しているエアコンは油でベタベタで真っ黒になっていました。
これでは熱交換のロスが大きいです。

高圧洗浄中の写真です。
真っ黒だった熱交換器がもとの銀色に戻っていきます。
適切な薬液を使用して洗浄しています。

熱交換器は新品のようにきれいになりました。

ドレンパンの錆やカビ、スライム状のものが付いていますので洗浄します。
放置しておくとドレン配管が目詰まりしてしまいます。
新品のフィルターも黒色ですが、このフィルターは洗って使っていたようで、よれよれです。

新品のようにとはいきませんが、汚れはきれいに落ちました。
あとは元通り組みなおして室内機の洗浄は終了です。
交換した部品
圧縮機とプリント基板を交換しました。

ダイキンは製造打ち切り後、10年間部品を供給していますが、今回は代替品で製造されていたため、修理が可能でした。
他の部品が壊れて、在庫がなくなれば新品交換しかありません。
厨房用エアコンの洗浄は安いものではありませんが、一度も洗浄を業者に依頼したことがなければ、
これを機会に洗浄依頼をしてみてはいかがでしょうか。