Looopでんきの電気代は高いか安いか?我が家で徹底検証!

収入が少し増えても、それを上回る物価高と増税で使えるお金が減っていく……。

少しでも光熱費を節約して、日々の生活費の足しにしたり、将来に備えて貯金や投資に回したいですよね。

光熱費で最も高いのは一般的に電気代です。

Looopでんきは市場連動型の新電力会社ですが、電気代が安くなったという口コミも多くあります。

本記事ではLooopでんきの電気代の仕組みを詳しく解説し、本当に安い電力会社なのか徹底検証します。

我が家の電気代は旧電力(中部電力)より高くなるという結果でした。

「Looopでんき」がおすすめな人
  • 電気を使う時間をコントロールできる人
  • 夕方から夜にかけてあまり電気を使わない人
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目次

Looopでんきの電気代の仕組み

スマートタイムONE(電灯)の電気料金の構成は以下の通りです(沖縄エリアは別)

Looopでんきには電気を使用しなくても費用が発生する基本料金があります。

電気料金スマートタイムONE(電灯)
基本料金託送基本料金
容量拠出金相当額
使用電力量電源料金(市場連動)
サービス料
託送従量料金
再エネ賦課金

託送基本料金、容量拠出金相当額?
よくわからない料金がありますが何ですか?

電気料金の構成って本当に分かりにくいですよね。
簡単に説明するね。

電気料金の構成
  • 託送基本料金:電気を送るため電線に接続する料金
  • 容量拠出金相当額:発電所を維持する費用
  • 電源料金:30分毎に変わる市場連動型の電気料金
  • サービス料:Looopでんきの利益
  • 託送従量料金:電気を送るための費用
  • 再エネ賦課金:再生可能エネルギーの買い取り費用の負担金

託送基本料金、容量拠出金相当額はいくらになるのか?

Looopdでんき各種約款とホームページ内の関連部分を読み込まないと理解できないのですごく大変です。

託送基本料金相当単価表

上表の赤カッコ部分が該当します。

実量契約とは1時間あたりどれくらい電気を使う家庭ですか?っていう事を意味します。

Looopでんきでは、過去12カ月で30分あたりに使った最大電気量×2(四捨五入)が実量契約として利用されますので、瞬間的に多くの電力を使うと上がってしまいます。

我が家の電気使用量

我が家の1時間あたり使用電力量

我が家は1時間あたり4kWhなので実量契約は4kWhになります。夏は2kWhでいけそうですが、冬に多くの電気を使ってしまいます。

託送基本料金は中部電力管内なので、214.5円×4kW=858円になります。

容量拠出金相当額

容量拠出金相当額は上表の単価×実量契約になります。

我が家の場合は中部電力管内で、54.82円×4kW=219.28円になります。

電源料金

市場連動型のキーポイントなるのが電源料金です。

30分毎に電気料金が変わるので、安い時間単に使うことで電気代を大きく節約できます。

電力スポット市場

電気料金が0.01円とPRされていることがありますが、電気料金が0.01円でもこれから説明するサービス料金、託送従量料金は発生します。

それ以外にも電気は発電所から家庭に送る過程で損失が発生します。損失する電気料金も契約者負担になります。

Looopでんき エリア損失率一覧表

Looopでんきエリア損失率

計算式で書くと使用電力量×{単価÷(1-エリア損失)}です。

市場価格10円/kWhの電気を1kWh使った場合、電源料金は約10.7円になります。

サービス料

Looopでんきの利益になる料金です。

2025年4月1日よりサービス料金は1kWhあたり7円です。

託送従量料金

電気を家庭まで1kWh送るため費用です。

Looopでんき託送従量料金表

市場価格10円/kWhの場合
10.7円(エリア損失含む)+サービス料7円+託送料7.91円=25.6円/kWhです。

再エネ賦課金

再エネ賦課金はどの電力会社と契約しても同じになります。

使用電力量×国に決められた単価になります。

他社との電気料金を比較する場合、再エネ賦課金は考慮しなくても大丈夫です(同じ価格になるので)

電気料金の構成は電力会社によって異なり複雑です。
シミュレーション結果のみを信じず、自分で計算することで失敗をなくせます。

Looopでんき 旧電力会社より電気代は安くなるのか?

我が家のケースで旧電力(中部電力の従量電灯B)とLooopでんきの電気代を比較しました。

再エネ賦課金は同額になるので除外します。

家族構成

4人家族(サラリーマン、パート主婦、小学生、保育園)

土日休み、会社通勤(テレワークではない)

ペットなし

2025年6月27日(金)の電気使用量

2025年6月27日(金)の電気使用量は14.4kWhでした。この日の使用量は少ない方です。

中部電力カテエネでは1時間あたりの使用量しか分からないため、30分の使用量は半分として計算します。

2025年6月27日(金)の電気市場価格

Looopでんきの電気代

スマートタイムONE(電灯)電気代
使用電力量
14.4kWh
電源料金(市場連動)201円
サービス料100.8円
託送従量料金113.9円
合計473円

中部電力(従量電灯B)の電気代

使用電力量:14.4kWh

電気使用量単価(中部電力)燃料調整費電気代
~120kWh21.2円1.98円333円
120kWhをこえ300kWh25.67円398円
上記超過(300kWh~)28.62円440円

300kWh以降の電気代単価と比較してもLooopでんきの方が高くなりました。

基本料金の差額

我が家は中部電力で50A契約です。Looopでんきの実量契約は4kWです。

契約アンペア中部電力Looopでんき
50A1,605.7円1,077.2円

基本料金はLooopでんきの方が安いですが、中部電力の段階料金1段目の電気量を使用してしまえば逆転してしまいます。

電気料金が高い15:00~21:00に電気を多く使ってしまう家庭では、Looopでんきの方が旧電力会社よりも電気代が高くなりそうです。

原子力発電所が稼働中のエリアは電気代単価が安くなる傾向があります。

中部エリアと九州エリアの同日同時間の電気代

青色が中部、オレンジが九州です。

我が家の電気使用量だと九州エリアでいくらになるか計算してみました。

Looopでんき

スマートタイムONE(電灯)電気代
使用電力量
14.4kWh
電源料金(市場連動)171.9円
サービス料100.8円
託送従量料金113.3円
合計386円

九州電力

電気使用量単価(九州電力)燃料調整費電気代
~120kWh18.37円1.85円291.1円
120kWhをこえ300kWh23.97円371.8円
上記超過(300kWh~)26.97円415円

中部電力ほどではありませんが、毎月の電気代はLooopでんきの方が高くなりそうです。

Looopでんき 上限単価設定

市場連動型は電気代の上限設定がないことがリスクとされています。

「Looopでんき」は最低限ではありますが上限単価が設定されています。

上限単価:128.00円/kWh
上限使用量:120kWh

仮に1kWhあたり140円になった場合、差額の12円分はLooopでんきが負担してくれます。

ただし最大で120kWhまでです。

12円×120kWhの1,440円がLooopでんきの負担金額になります。

2022年に1kWhあたり80円になったことがありますが、128円には余程のことがない限りならないでしょう。

まとめ

「Looopでんき」がおすすめな人
  • 電気を使う時間をコントロールできる人
  • 夕方から夜にかけてあまり電気を使わない人

「Looopでんき」の電気料金は市場連動型。
電気料金が高い時間帯を避けることができれば節約できます。

「Looopでんき」の電気代構成

電気料金スマートタイムONE(電灯)
基本料金託送基本料金
容量拠出金相当額
使用電力量電源料金(市場連動)
サービス料
託送従量料金
再エネ賦課金
電気料金の構成
  • 託送基本料金:電気を送るため電線に接続する料金
  • 容量拠出金相当額:発電所を維持する費用
  • 電源料金:30分毎に変わる市場連動型の電気料金
  • サービス料:Looopでんきの利益
  • 託送従量料金:電気を送るための費用
  • 再エネ賦課金:再生可能エネルギーの買い取り費用の負担金

託送従量料金、サービス料を考慮して、市場価格がいくらならお得か意識する必要があります。

アプリで電気代を確認しながら節約することが苦にならない人、単身世帯にはメリットがありそうです。

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