建設業界はブラック?未経験で転職して年収1000万も可能

この記事は建設現場、とくにサブコンの施工管理について書いています。

この方に向けて書いています

・学生で、建設業界に興味があり、業界について詳しく知りたい方

・異業種で現在働いているけど建設業界(施工管理)に興味のある方

・将来に不安がある第二新卒、既卒者、フリータの方

・就職するのに学歴に不安があるかた

この記事でわかること

  • 学歴、未経験、フリーターでも入社でき、活躍できるのか?
  • 建設業界はきついのか?
  • 給料はいいのか?
  • 将来性はあるのか?
  • 向いている人
  • メリット、デメリット

以上の悩みを解決できる記事を用意しました。

自己紹介
  • 建築設備機器の専門商社勤務
  • 2級管工事施工管理技士
  • 専門分野
    空調機器:ダイキン工業
    衛生器具:TOTO、LIXIL

建設業界で建設機器を販売している会社に勤務し、20年近くになります。

約10物件のリニューアル物件で空調・衛生工事を請け負い、建設現場の監督として従事した経験もあります。

取引先は大手建設会社・地元有力建設会社から少人数の会社まで大小問わずお付き合いがあります。

建設業界(建設会社)はどんな業界なのか順番に説明していきます。

目次

学歴、未経験、フリーターでも入社でき、活躍できるのか?

高卒、専門卒、高専卒、大卒(学部・学科)は関係ありません。

最近は大卒以上とする業界が多くなっていますが、建設業界は高卒から採用している企業は多くあります。

建設業界は実務を通して学ぶことが多いため、未経験でも努力次第で活躍できます。

実際に、施工管理の資格試験を受験するには、実務経験が必須になっています。

その実務経験を証明する証明者が必要で、建設業許可証のある会社を証明者として書類を提出する必要があります。

誰もが簡単に取れる資格ではなく、実務経験がないと取れない為、貴重で一生ものの資格です。

覚えることは多く、新しい技術もどんどん増えてきています。

学ぶ意欲があれば、どんどん成長していきますし、評価もされていきます。

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建設業界はきついのか?

まずは一番気になるところでしょうか?

結論から言うときついです!

  • 拘束時間が長い
  • 人に振り回される
  • 仕事が多すぎる(人が少なすぎる)
  • 工程管理が大変
  • カスタマーハラスメント
  • 遠方の建設現場に配属されることもある

拘束時間が長い

通常は朝礼が朝8時ごろから始まりますが、7時には出勤している人が多いです。

夜は22時までも当たり前のようにあります。

民間の建設現場は土曜日も出勤となることが多いため、月平均残業時間は100時間を超えるのはよくあります。

ただ、建設業でも2024年からは原則残業時間が月48時間以内にしなければならなくなります。

この働き方改革によって、今でも人不足なのにさらに人不足になります。

大手建設会社の建設現場では、週休完全二日制も導入されてきています。

今までは長時間労働に支えられてきた業界ですが、どの会社も急速に改革を進めようとしています。

ただ、本当に人がいません。社員は高齢化していて、人はどんどんと減っていく傾向にあります。

建設業界の変革期である今がチャンスかもしれません。

人に振り回される

建設現場は非常に多くの人の協力で成り立っています。

施主、建築設計事務所、設備設計事務所、ゼネコン、サブコン、職人、機器メーカー、機器レンタル会社など。

せっかく決めたことも、上の一声で簡単に変更になります。

施主が20人規模の会議室×1部屋を、10人規模の会議室×2部屋に変更したいと言ったとします。

施主からしたら、部屋の真ん中に間仕切り入れて分割するだけです。

でもそれを請け負う業者からしたら大変です。

今まで書いた図面の変更、空調の配置・台数・能力、施工方法、その他もろもろと変更となり、それをミスなく全ての関係者に指示し、チェックをしないといけません。

そして変更が多ければ多いほど誰かがミスをします。またその処理に時間を取られるという負のスパイラルに陥ることもあります。

変更をいかに少なくするかが管理者の技量にもなってきます。

仕事が多すぎる(人が少なすぎる)

例えば5階建ての病院を建設する際に、各フロアごとに責任者1名が割り当てられれば良いのですが、人材不足のため、1人で2~3フロアを管理しなくてはいけません。

また、さきほど書いた変更が本当に大変です。

一度組み立てたものをバラシて、再度組み立てるのは、0からやるより大変です。

非効率的な仕事も多いです。

工程管理が大変

どんなに変更やミスがあっても、期日までには終わらせないといけないです。

自分だけの仕事ではないため、〇工事が終わらないと△工事に着手できないので、関係者に迷惑がかかり、最悪は損害賠償問題になります。

またリニューアル物件では、オフィス事務所の夜間改修、工事完了予定日の翌日から宿泊予約が入っているホテルの改修は本当にプレッシャーです。

カスタマーハラスメント

  • 過剰な要求
  • 自分たちの責任を押し付けてくる
  • 今すぐやれ!(無理です…)
  • もう仕事出さないから(そうですか…)
  • 承認もらって機器発注したにも関わらず返品要請

客先としては発注金額が大きい分、他業種より要望も大きくなっている気がします。

遠方の建設現場に配属されることも

東京勤務でも地方に大きな工場、病院の建設があれば配属されます。

大きな建設現場だと工事期間3年ほどかかったりします。

休みの日に友人などと遊びにくいというのはあります。

悪い事ばかり書きましたが、大変な分、見返りはあります。

給料はいいのか?

日本の平均年収と比較して、現場管理の給料はいいです!

大手のサブコン勤務の施工管理者は30代半ばで1000万の年収があります。30歳で700万ほどもらっています。

地元の有力企業であれば40歳で700万前後のようですが、遠方の現場がなかったり、大手と比較して自分で決められることも多く(言い方変えるとやることが多い)、考え方次第で大手サブコンから、地場サブコンに転職する方もいます。

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将来性はあるのか?

少子高齢化で人口減の日本ですが、将来性はあると思います。

建物や付随する設備は、より省エネ性・快適性・自動化を求めて進化しています。

新築物件数は減っていくことが予想されますが、リニューアル需要が増えており、建物がなくなることは絶対にありません。

建設現場で使用する製品の発展により、省施工化は進んでいますが、工事自体は自動化しにくい業界なので、人口が減っていることで、相対的に人の需要はますます高まると予想しています。

そして何より、仕業と同様、技術職として日本全国どこの建設会社に行っても通用することです。

スキルアップをして実績を積めば、自分が希望にあうような会社に転職もしやすい業界です。

仕事を通して人脈も広がり、場合によっては独立も可能です。

実際に、建設現場には外注の施工管理者もたくさんいます。

向いている人

建設業界(施工管理)に向いている人

  • コミュニケーションが上手な人
  • 体力がある人
  • 一生もののスキルを身に付けたい人
  • 長く形として残るものをつくりたい人
  • 省エネ性などの環境を意識した仕事がしたい人(社会貢献)

多くの人が関わるので、客先だけではなく、発注先の職人の要望、メーカーの要望など色々と調整することが多いです。

忙しい中でも、きちんとコミュニケーションを取り、言うべきことは言いつつ、相手の要望も聞いて調整しないと現場はまわりません。

勤務時間は長く、暑い中、寒い中、現場に入らないといけない。

場合によっては建設資材を運ばないといけないこともありますので、体力は必要です。

一番重要なのは一生もののスキルを身に付けたい、この業界で生きていくという覚悟を持てる人かと思います。

メリット・デメリット

メリットデメリット
一生もののスキルが身に付けられる
給料が平均と比較して良い
たくさん歩くので運動不足にはならない
形に残る仕事
省エネ性など社会貢献できる
勤務時間が長い
体力が必要で精神的にもきつい

マイナス面を多く書いてしまいましたが、実際にきついことが多いことも多いです。

ただ、それ以上にやりがいも感じられると思います。

自分自身の成長、人からの感謝の気持ちや信頼の獲得、形に残る仕事、金額の大きな仕事、社会貢献(環境)

人によってさまざまなやりがいを持って、みんな真剣に仕事をしています。

建設現場の施工管理が気になった方、ぜひ挑戦してください。

建設業界に特化した転職支援サービスも参考にしてください。

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