【体験】エアコン洗浄スプレーは効果あるのか？実際に使ってみた結果

自分でエアコンを掃除したいと思ったときに、最初に思い浮かぶのがエアコン洗浄スプレーではないでしょうか。

インターネットでエアコン洗浄スプレーで調べると「おすすめできない」「リスクは？」「逆効果」などマイナスな言葉が多く出てきます。

私も気になったので実際にどれくらい効果があるのか自分で使ってみました。

本記事では、なぜ効果がないと感じたのか？実際の写真を見ながら具体的に解説します。

今回洗浄したエアコンはダイキン製の2013年製のF22PTES-Wになります。自動お掃除機能はないモデルになります。

洗浄前に前面パネルを開けてフィルターを外します

この時点で嫌な予感がしました。エアコン洗浄スプレーは熱交換器（フィン）を洗浄する製品ですが、熱交換器を覆うようにプラスチックのカバーが取り付けられています。このカバーを取り外すのは大変なので、今回は付けたまま洗浄することにしました。

洗浄前のフィン

フィンの隙間に若干の汚れは見えますが、目立ったカビがあるようには見えませんでした。熱交換器は冷房運転のたびに結露して自然と結露水洗浄しているというのもあります。

吹出口とファン

エアコンはファンと吹出口にかなりカビが発生します。水滴やホコリが付いて放置しておくとこんな状態になります。

エアコン洗浄スプレーでは清掃できない部分になります。熱交換器が見た目でわかるくらいカビていたら、ファンや吹出口はもっと汚れていると思います。

フィン清掃前

フィン清掃後

ドレン排水口からの洗浄液

ドレン排水口から出てきた洗浄液は透明で、少しだけ黒いカビのようなものが出てきました。1缶420mlですが、出てきた排水液は半分未満だと思います。残りは熱交換器に付着していたり、ドレンパンに溜まっています。

ドレンパンに溜まった汚れが原因で排水不良になる可能性がありますので、洗浄後の冷房運転は注意が必要です。

もしフィンは多少きれいになったとしても、ファンと吹出口はカビだらけのままです。エアコンの防カビスキマワイパーも購入して、吹出口を掃除してみました。

エアコンの防カビスキマワイパー

ワイパーはやわらかいゴムなので、吹出口の形に沿って曲がってくれますが、力がうまく伝わらず、表面をなでてる感じです。表面のカビは取れますが、なでているだけなので、きれいには落ちません。

防カビスキマワイパー使用後

手で掃除した後

手が届くところまでしか掃除ができませんでした。ファンにはカビが付いたままです。

結論

• エアコン洗浄スプレーはほとんど効果がない
• 機種によっては前面に部品があり、スプレーができる面積がすくない
• エアコン洗浄スプレーはフィンだけの掃除用品
• 防カビスキマワイパーではすでに付いたカビは取り切れない
• 防カビスキマワイパーはシーズン前のエアコン（カビがない状態）の掃除には使える

業者によるエアコンクリーニングの前後写真

我が家の三菱製のエアコンをクリーニングしてもらった時の写真です。

クリーニング前の吹出口ですが、かなりカビだらけでした。

こちらは洗浄前のファンのカビの様子…。病気になりそうです。

洗浄後の吹出口の写真です。カビはなくなりました。

洗浄後のファンの写真です。ファンの中央部分には若干の汚れが残っていますが、大きな汚れは取れました。ファンの汚れを取るには、室内機を下ろして分解する必要が出てきます。そこまでやると安いエアコンだと新品が買えてしまいますので、費用対効果を考えると難しいです。