空気清浄機の純正フィルターって、結構高いですよね。
インターネットで調べると互換品が半額程度で販売されています。
金額的に安いのは魅力的ですが、違いが気になりますよね?
今回は純正品と互換品の違いを解説します。

管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
まず初めに…
空気清浄機の性能は何で決まると思いますか?
答えは簡単です。フィルターの性能です。
ダイキンであればストリーマー、他社品では次亜塩素酸など付加価値を提供しておりますが、一番大切なのはフィルターです。
そのフィルターを互換品に変えるという事は、カタログの性能は発揮されません。
見た目は割と似ていますが、目には見えないが部分が非常に大切で、まったくの別物です。
よく調べてみると目に見えるところでも、それなりに違いはあります。
それでは違いを見ていきましょう。
外観

集塵フィルター前面の比較です。
・ツマミの有無
・フィルターの折り目の数
(純正品:117 互換品:105)


写真ではほとんど同じに見えますね。
実際には純正品の方がフィルターの目が細かくてさらさらした手触り。
互換品は厚めで手触りはざらっとした手触りでした。
布の目が粗ければホコリは取れても、カタログにあるPM2.5などの有害物質は取れません。
見た目でフィルターの性能は判断できませんので、似ているから性能も同じだと判断してはいけません。

集塵フィルター裏面の比較です。
この青い物は脱臭剤です。
純正品は目が細かいのに対して、互換品はまだら模様で目が粗いです。
拡大して見てみます。


全然違いますね。
互換品はただの青い糸にしか見えません。
互換品には脱臭性能のある材料は使われていないと推測します。




純正品はロット番号で品質管理されていることが分かります。
互換品は写真のように作りが雑なところがありました。
空気は抵抗の少ないところから抜けていきます。
隙間が空いていると、その部分から空気が流れてしまい、空気清浄機の効果が著しく低下します。


重量の違いについてはフィルターの材質が違うのでしょう。
交換目安で考えると、価格差は逆転しますね。
そもそも互換品では、購入時に惹かれて買った空気清浄機も、性能が発揮できません。
何のために空気清浄機を置いているのか、分からなくなってしまいます。
疑問
本当にフィルター交換は10年に1回でいいの?
24時間365日 約5年間使用した純正品フィルター




使用環境によって汚れの程度も全然違ってきます。
メーカーの試験では、フィルター性能は3年間使用で約20%ダウン、10年間使用で50%ダウンという結果です。
最新機種のTAFUフィルターは性能が上がっていて、3年間使用で5%ダウン、10年間使用で28%ダウンという結果です。
フィルターの違いはこちら

- タバコ
- ペット
- 焼肉など油煙が発生する食事
- 滞在時間が長い
- 在室人数が多い

我が家の使用環境
・タバコ吸いません
・ペットいません
・滞在時間は長め
・4人家族
10年程度使用した空気清浄機であれば、新品への交換も検討してもいいでしょう。
10年前のものと比較して、空気清浄機もフィルター性能や構造も改良されてきています。
今回は空気清浄機のフィルター『純正品』と『互換品』の違いについてご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。