空気清浄機の純正フィルターって、結構高いですよね。
インターネットで調べると互換品が半額程度で販売されています。
金額的に安いのは魅力的ですが、違いが気になりますよね?
今回は純正品と互換品の違いを解説します。

- 建築設備機器の専門商社勤務(2005年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
衛生器具:TOTO、LIXIL
まず初めに…
答えは簡単です。フィルターの性能です。
空気清浄機の性能は何で決まると思いますか?
ダイキンであればストリーマー、他社品では次亜塩素酸など付加価値を提供しておりますが、一番大切なのはフィルターです。
そのフィルターを互換品に変えるという事は、カタログの性能が発揮されるかどうか保証ができません。
それでは違いを見ていきましょう。
外観

集塵フィルター前面の比較です。
・ツマミの有無
・フィルターの折り目の数
(純正品:117 互換品:105)


写真ではほとんど同じに見えますね。
実際には純正品の方がフィルターの目が細かくてさらさらしら手触り。
互換品は厚めで手触りはざらっとした手触りでした。
布の目が粗ければホコリは取れても、カタログにあるPM2.5などの有害物質は取れません。
見た目でフィルターの性能は判断できませんので、似ているから性能も同じだと判断してはいけません。

集塵フィルター裏面の比較です。
この青い物は脱臭剤です。
純正品は目が細かいのに対して、互換品はまだら模様で目が粗いです。
拡大して見てみます。


全然違いますね。
互換品はただの青い糸にしか見えません。
互換品には脱臭性能のある材料は使われていないと推測します。




純正品はロット番号で品質管理されていることが分かります。
互換品は写真のように作りが雑なところがありました。
空気は抵抗の少ないところから抜けていきます。
隙間が空いていると、その部分から空気が流れてしまい、空気清浄機の効果が著しく低下します。


重量の違いについてはフィルターの材質が違うのでしょう。
交換目安で考えると、価格差は逆転しますね。
疑問
本当にフィルター交換は10年に1回でいいの?
24時間365日 約5年間使用した純正品フィルター




使用環境によって汚れの程度も全然違ってきます。
メーカーの試験では、フィルター性能は3年間使用で約20%ダウン、10年間使用で50%ダウンという結果です。
最新機種のTAFUフィルターは性能が上がっていて、3年間使用で5%ダウン、10年間使用で28%ダウンという結果です。
フィルターの違いはこちら

- タバコ
- ペット
- 焼肉など油煙が発生する食事
- 滞在時間が長い
- 在室人数が多い

我が家の使用環境
・タバコ吸いません
・ペットいません
・滞在時間は長め
・4人家族
10年程度使用した空気清浄機であれば、新品への交換も検討してもいいでしょう。
10年前のものと比較して、空気清浄機もフィルター性能や、構造も最適化されてきています。
一般家庭であれば、タバコを室内で吸う、ペットを室内で飼っている方、気管支の弱い方は毎年フィルター交換をした方が良いかと思います。
ホテルやクリニックに設置されている空気清浄機も毎年交換が理想です。
月々2,900円前後で交換用フィルター込みのレンタルもあるようです。
参考↓
レンタル料以外の費用は一切かかりません!【レンタル空気清浄機】
今回は空気清浄機のフィルター『純正品』と『互換品』の違いについてご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。