家庭用ルームエアコンでシェア1位を争うダイキンとパナソニック。
ルームエアコンを購入する際、ダイキンとパナソニックで悩む人は多いと思います。
エアコンのラインナップにはメーカーの開発思想が表れ、同等シリーズでも違いが出てきます。
本記事では両社のシリーズ別に、機能・省エネ性・販売価格を比較し、どっちがおすすめか解説していきます。

管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
ダイキン・パナソニックのラインナップ比較
今回比較するのは住宅設備用モデルの比較になります。家電量販店向けも機能は変わりません。


ダイキンもパナソニックも基本モデルとしては、8機種になります。
ダイキン・パナソニックの同等シリーズ
ダイキン | パナソニック |
---|---|
Eシリーズ | F・J・Nシリーズ |
CXシリーズ | GXシリーズ |
SXシリーズ | ELシリーズ |
GXシリーズ | EXシリーズ |
AXシリーズ | HXシリーズ |
RXシリーズ | LXシリーズ |



ダイキンは高級モデルよりのラインナップが多く、パナソニックはシンプルなスタンダードモデルのラインナップが豊富です。
ダイキンE VS パナソニックF・J・Nシリーズ
機能比較
機能 | ダイキンE | パナF | パナJ | パナN |
---|---|---|---|---|
清潔 | ストリーマ | なし | ナノイー | ナノイー |
除湿 | 9段階ドライ | 冷房除湿のみ | 2モード除湿 | 2モード除湿 |
風向調整 | 上下 | 上下 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルター | フィルター | 抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスフィルター |
お掃除機能 | なし | なし | なし | なし |
無線LAN | 別売対応 | 別売対応 | 標準装備 | 標準装備 |
ダイキンはパナソニックと比較して除湿機能が優れていて、ダイキンの9段階ドライはドライの強さを9段階で設定ができますが、パナソニックの2モード除湿は2段階(除湿・除湿弱)の設定で、冷房除湿は1段階(強さ設定不可)になります。
パナソニックはスタンダードモデルでも無線LANが標準装備になっているのが特徴です。



パナソニックのFシリーズは冷やす暖める以外の機能は捨てて、必要最低限のみの機能に絞ったエアコンです。
省エネ性(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキンE | パナF | パナJ | パナN |
---|---|---|---|---|
6畳用 | 5.8 | 5.8 | 5.8 | 6.0 |
8畳用 | 5.8 | 5.8 | 5.8 | 5.9 |
10畳用 | 5.8 | 5.8 | 5.8 | 6.0 |
12畳用 | 4.9 | 4.9 | 4.9 | – |
14畳用 | 4.9 | 4.9 | 4.9 | 5.1 |
18畳用 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
パナソニックのNシリーズはZEH対応で、若干省エネ性に優れています。パナソニックNシリーズ以外はどのモデルも全く同じAPFになります。
販売価格
2024年モデル 12月21日時点の販売価格です。
販売価格 | ダイキンE | パナF | パナJ | パナN |
---|---|---|---|---|
6畳用 | 48,700 | 41,300 | 48,884 | 105,100 |
8畳用 | 54,800 | 49,981 | 55,000 | 116,650 |
10畳用 | 62,500 | 57,000 | 61,300 | 128,200 |
12畳用 | 75,100 | 76,690 | 73,640 | – |
14畳用 | 92,800 | 83,090 | 82,777 | 159,000 |
18畳用 | 115,000 | 110,000 | 104,000 | 185,950 |
どっちがおすすめ?



パナソニックのFシリーズは機能の割に高く、パナソニックNシリーズは販売価格が高すぎるので、上のグレードが購入できてしまいますので、おすすめできません。
購入するならダイキンEシリーズかパナソニックJシリーズをおすすめしますが、省エネ性も価格もほとんど変わりません。選ぶポイントは下記の通りです。
- 除湿機能を優先するならダイキンEシリーズ
- 安いモデルでも遠隔操作をしたいならパナソニックJシリーズ
私ならどちらを買うか……
リビング用ならパナソニックJシリーズを買って遠隔操作を優先し、個室用ならダイキンEシリーズを買います。
ダイキンCX VS パナソニックGX
機能比較
機能 | ダイキンCX | パナGX |
---|---|---|
清潔 | ストリーマ | ナノイー |
除湿 | 9段階ドライ | 快適除湿 |
風向調整 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスフィルター |
お掃除機能 | あり | あり |
無線LAN | 標準装備 | 標準装備 |
衣類乾燥 | なし | あり |
ダイキンの9段階ドライはドライの強さを9段階で手動設定ができますが、パナソニックの快適除湿は冷えにくいように自動で制御します。除湿は寒くなりやすいので手動で調整したい人もいれば、自動でできるかぎり調整してほしいという人もいるかと思います。細かく設定できるのはダイキンになります。
衣類乾燥機能は衣類が乾きやすい温湿度に調整する機能で、外出中に部屋干しで乾燥させたい人向けの機能です。
省エネ性(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキンCX | パナGX |
---|---|---|
6畳用 | 5.8 | 5.8 |
8畳用 | 5.8 | 5.8 |
10畳用 | 5.7 | 5.8 |
12畳用 | 4.9 | 4.9 |
14畳用 | 4.9 | 4.9 |
18畳用 | 5.0 | 5.0 |
20畳用 | 5.0 | 5.0 |
23畳用 | 4.5 | – |
10畳用ではパナソニックの方がAPFが高いですが、省エネ性はダイキンもパナソニックもほぼ同じです。どちらを購入しても電気代は変わりません。
販売価格
2024年モデル 12月21日時点の販売価格です。
販売価格 | ダイキンCX | パナGX |
---|---|---|
6畳用 | 69,100 | 67,300 |
8畳用 | 76,000 | 76,300 |
10畳用 | 82,000 | 93,260 |
12畳用 | 92,250 | 99,260 |
14畳用 | 98,300 | 106,200 |
18畳用 | 120,580 | 123,800 |
20畳用 | 139,880 | 145,500 |
23畳用 | 157,800 | – |
どっちがおすすめ?
- 機能・省エネ性はほぼ同じ!
ダイキンCXシリーズ、パナソニックGXシリーズの機能・省エネ性は正直どちらも変わりません。販売価格は時期によっても変わると思いますが、ダイキンの方が安い傾向にあります。
どちらのメーカーか決めていないなら、販売価格で決めてしまっても問題ないシリーズになります。



複数台購入するなら、メーカーを合わせた方が良いかと思います。
ダイキンSX VS パナソニックEL
機能比較
機能 | ダイキンSX | パナEL |
---|---|---|
清潔 | ストリーマ | ナノイー |
除湿 | さらら除湿 | 快適除湿 |
風向調整 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスフィルター |
お掃除機能 | なし | あり |
無線LAN | 標準装備 | 標準装備 |
AIモード | 人・床センサー | おへや学習 |
本体カラー | 8色 | 2色 |
ダイキンSXシリーズとパナソニックELシリーズを比較するとダイキンの方が優れています。ダイキンが優れているポイントは除湿機能・AIセンサー機能・本体カラーのラインナップになります。
ダイキンのさらら除湿は熱交換器を通して除湿した冷たい空気と、部屋の天井近くの暖かい空気を混ぜて吹き出すので寒くなりにくいのが特徴です。AIセンサーでは人感知・床温度センサーが付いていて自動運転に優れています。
パナソニックは弱冷房除湿で除湿するので、ダイキンより寒くなりやすいです。おへや学習は部屋の冷えやすさ・暖まりやすさをAIが解析して運転をセーブして節電効果を向上させる機能ですが、センサーが付いているわけではないので信頼性は落ちます。
パナソニックELシリーズが優れているのはフィルター自動お掃除(自動排出機能)になります。ダイキンSXシリーズにはフィルター自動お掃除機能はありません。
省エネ性(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキンSX | パナEL |
---|---|---|
6畳用 | 5.9 | 6.1 |
8畳用 | 5.9 | 5.8 |
10畳用 | 5.7 | 5.8 |
12畳用 | 5.0 | 5.0 |
14畳用 | 5.0 | 5.2 |
18畳用 | 5.1 | 5.0 |
20畳用 | 5.0 | 5.0 |
23畳用 | 4.5 | 4.5 |
能力によって省エネ性に若干違いがありますが、電気代はほとんど変わらないです。ただし14畳用エアコンの冷房時消費電力はパナソニックの方がかなり良くなっています。
販売価格
2024年モデル 12月21日時点の販売価格です。
販売価格 | ダイキンSX | パナEL |
---|---|---|
6畳用 | 84,800 | 114,800 |
8畳用 | 92,800 | 134,800 |
10畳用 | 103,800 | 144,800 |
12畳用 | 108,800 | 149,800 |
14畳用 | 120,700 | 159,800 |
18畳用 | 152,000 | 194,800 |
20畳用 | 168,000 | 198,000 |
23畳用 | 189,800 | 203,000 |



販売価格はかなりの差がありますね!
パナソニックはダイキンの1.3~1.4倍の価格になっています。
どっちがおすすめ?
- 両社とも外観を重視したエアコン
見た目を重視したい場合に選択肢に入るエアコンですが、ダイキンの方が圧倒的にカラーバリエーションが多いです。
カラーバリエーションのみではなく、除湿機能・AI機能もダイキンの方が優れていますが、価格はダイキンの方が安いので、ダイキンSXシリーズ・パナソニックELシリーズで悩んでいるならダイキンSXをおすすめします。
フィルター自動お掃除機能はダイキンSXシリーズにはありませんが、フィルター自動お掃除機能はエアコン内部の構造を複雑にしてしまい、フィルターのホコリは取れるけど、ダストボックスやブラシにホコリが溜まり、フィルター以外の部分にホコリがかなり残ります。エアコンをきれいに維持できる機能ではないので、正直ない方が良いくらいという意見も多いです。



私はフィルター自動お掃除機能は不要だと思っています。
ダイキンGX VS パナソニックEX
機能比較
機能 | ダイキンGX | パナEX |
---|---|---|
清潔 | ストリーマ | ナノイー |
除湿 | さらら除湿 (ハイブリット) | 快適除湿 (湿度設定) |
風向調整 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスフィルター |
お掃除機能 | あり | あり |
無線LAN | 標準装備 | 標準装備 |
AIモード | 快適自動運転 | 人感センサー |
ダイキンGXシリーズとパナソニックEXシリーズを比較した場合、ダイキンは除湿機能に優れていて、パナソニックは自動運転機能に優れています。
ダイキンのさらら除湿(ハイブリッド)は再熱除湿であり、熱交換器を通して除湿した冷たい空気を再度暖めて吹き出すので寒くなりにくいのが特徴です。冷房除湿では除湿運転にすると寒くなるという経験をしたことがあると思いますが、再熱除湿であれば除湿運転で寒くなるのがかなり軽減されます。
パナソニックEXシリーズには人の在・不在を感知して節電する機能が搭載されているため、センサーのないダイキンGXより自動運転機能が優れています。
省エネ性(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキンGX | パナEX |
---|---|---|
6畳用 | 6.6 | 6.1 |
8畳用 | 6.3 | 5.8 |
10畳用 | 6.6 | 5.8 |
12畳用 | 6.3 | 5.0 |
14畳用 | 6.6 | 5.5 |
18畳用 | 5.6 | 5.0 |
20畳用 | 5.1 | 5.0 |
23畳用 | 4.6 | 4.5 |
ダイキンGXの方がパナソニックEXと比べると圧倒的に省エネです。
販売価格
2024年モデル 12月21日時点の販売価格です。
販売価格 | ダイキンGX | パナEX |
---|---|---|
6畳用 | 98,180 | 70,400 |
8畳用 | 105,000 | 85,000 |
10畳用 | 114,600 | 96,800 |
12畳用 | 123,300 | 101,000 |
14畳用 | 129,600 | 108,000 |
18畳用 | 158,200 | 126,600 |
20畳用 | 186,500 | 148,000 |
23畳用 | 226,500 | 159,800 |



販売価格はかなりの差がありますね!
ダイキンGXシリーズはパナソニックEXシリーズより高く1.3~1.4倍の価格になっています。
どっちがおすすめ?
- ダイキンGXはパナソニックEXより省エネ性能が高い
- ダイキンGXはさらら除湿(ハイブリッド)で除湿機能に優れている
- パナソニックEXシリーズは人感センサー付き
- パナソニックEXシリーズはダイキンGXシリーズより安い



ダイキンGXシリーズとパナソニックEXシリーズを同等クラスとして比較しましたが、機能や省エネ性ではダイキンGXシリーズの方が上です。
私は梅雨時期の除湿運転で寒くなるのが非常に不快に感じるので、ダイキンGXシリーズをおすすめしたいです。寒くなりにくい除湿運転は本当におすすめできます。
人感センサーは人の在・不在を感知して節電運転をしたり、長時間不在時には自動でOFFにする機能、人に風を当てない機能になりますが、実際は手動で操作することが多くあまり使われない機能なんです。



エアコンはON/OFF、温度変更、風向調整くらいしか使わないという人がほとんどです。
最近のエアコンは多機能すぎて使いこなせない……。
価格はダイキンGXシリーズは高いですが、高グレードモデルで検討している人にはおすすめしたいエアコンです。
ダイキンAX VS パナソニックHX
機能比較
機能 | ダイキンAX | パナHX |
---|---|---|
清潔 | ストリーマ | ナノイー |
除湿 | さらら除湿 (リニアハイブリット) | 快適除湿 (湿度設定) |
風向調整 | 上下左右 | 上下左右 |
フィルター | 抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスフィルター |
お掃除機能 | あり | あり |
気流 | 垂直気流 | サーキュレーション |
無線LAN | 標準装備 | 標準装備 |
AIモード | AI快適自動運転 | AI快適おまかせ |
特許技術 | – | エネチャージ |
室外機 | 標準仕様 | 耐塩害仕様 |
■ダイキンAXシリーズがパナソニックHXシリーズより優れているところ
ダイキンAXシリーズが優れているのは他のシリーズと同様、除湿機能です。
さらら除湿(リニアハイブリッド)は再熱除湿方式で、除湿のために冷やしてしまった空気を暖めなおすので寒くなりにくい除湿方式です。パナソニックは熱交換器の冷やす部分を少なくするなど工夫はされていますが、弱冷房除湿なのでダイキンのさらら除湿(リニアハイブリッド)と比較すると部屋が寒くなりやすいです。
ダイキンの再熱除湿





再熱除湿のデメリットは空気を暖める必要があるので、弱冷房除湿と比較すると電気代が高くなります。
■パナソニックHXシリーズがダイキンAXシリーズより優れているところ
- エネチャージ(特許技術)による暖房継続運転
- 低出力運転
- 室外機耐塩害仕様
冬の暖房運転時に、寒いのにエアコンが止まってしまった経験はないでしょうか?冬にエアコンが停止するのは室外機の霜を溶かすために停止しています。室外機の霜を溶かすために、せっかく暖めた部屋の熱を少しだけ奪って溶かしています。
エネチャージは室外機の運転による機器発熱を蓄えておくシステムで、室外機に霜が付いた場合でも暖房運転を停止させることなく、蓄えていた熱で霜を溶かすことができます。



この機能は特許技術のため、ダイキン製品にはありません。
エアコンを買うとき、エアコンの最低能力を気にして買う人はいないと思いますが、実は最低能力って快適な空調のためには意外と重要だったります。
ダイキンAXシリーズ 18畳用


冷房の最低能力は0.5kWです。
パナソニックHXシリーズ 18畳用


冷房の最低能力は0.3kWです。



エアコンって機器の能力に対して、どのポイントで運転していると思いますか?実は室温が安定したら能力比10%近辺で運転している時間が長いんです。


最低能力を低くすることでどんなメリットがあるかと言うと…
最低能力が0.5kWの運転と室温イメージ


リモコンでの設定温度に到達して、エアコンが停止し、温度が上がってきたらまた運転を再開を繰り返すので、室温に波が発生します。
最低能力が0.3kWの運転と室温イメージ


最近は高断熱住宅が増えてきているので、最低能力が小さいというのはますます重要になってくると思います。
熱負荷=エアコン能力になることで、エアコンの発停頻度が減り、室温も安定します。



なんか熱いな~、なんか寒いな~を感じにくくなります。
パナソニックは室外機が耐塩害仕様になっています。海の近く、自動車の排気ガスが多い、温泉地などの場合は耐塩害仕様にすることで部品の故障確率が低くなります。
ダイキンも耐塩害仕様の室外機はありますが簡単には買えないので、耐塩害仕様が必要な地域の人にとってはパナソニックの耐塩害仕様はメリットかと思います。
省エネ性(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキンAX | パナHX |
---|---|---|
6畳用 | 6.9 | 7.0 |
8畳用 | 6.8 | 7.0 |
10畳用 | 6.7 | 7.1 |
12畳用 | 6.6 | 6.6 |
14畳用 | 7.1 | 7.1 |
18畳用 | 6.4 | 6.4 |
20畳用 | 6.2 | 6.2 |
23畳用 | 5.9 | 5.9 |
26畳用 | 5.7 | 5.5 |
29畳用 | 5.2 | 5.1 |
パナソニックHXシリーズは6畳~10畳モデルでダイキンAXより省エネ性に優れていて、26畳用・29畳用はダイキンAXシリーズの方が省エネ性に優れていますが、26畳用以上は壁掛けのルームエアコンでは滅多に売れない(必要とされていない)ので、パナソニックHXシリーズの方が省エネ性に優れていると言えるでしょう。
販売価格
2025年モデル 12月21日時点の販売価格です。
販売価格 | ダイキンAX | パナHX |
---|---|---|
6畳用 | 171,650 | 211,300 |
8畳用 | 184,740 | 221,400 |
10畳用 | 207,000 | 240,800 |
12畳用 | 216,000 | 256,200 |
14畳用 | 217,700 | 276,700 |
18畳用 | 248,000 | 302,600 |
20畳用 | 278,000 | 333,010 |
23畳用 | 290,000 | 353,500 |
26畳用 | 330,000 | 374,000 |
29畳用 | 358,000 | 384,500 |



価格はダイキンAXシリーズの方が安いですね!
どっちがおすすめ?
- ダイキンAXはパナソニックHXより除湿機能が優れている
- パナソニックHXはダイキンAXより暖房運転において優れている
- パナソニックHXはダイキンAXより省エネ
- パナソニックHXは最低能力が低く、室温が安定しやすい
- パナソニックHXの室外機は耐塩害仕様
- ダイキンAXはパナソニックHXより安い
値段は高くても室内環境を少しでも快適にしたい、海沿いに住んでいるという方はパナソニックHXをおすすめします。
高機能なエアコンが欲しいけど、値段も大切という人にはダイキンAXをおすすめします。
パナソニックのHXシリーズはメーカー指定価格での販売になります。
値崩れを防ぐためにメーカーが販売価格を決めていますが、在庫はメーカーに返品できるという制度です。
ダイキンRX(うるさら) VS パナソニックLX
ダイキンRXシリーズ(うるさら)、パナソニックLXシリーズは両社の最高級モデルであり、加湿機能・換気機能を持ったエアコンです。
販売価格
2024年12月24日時点の販売価格になります。
能力 | ダイキン | パナソニック |
---|---|---|
6畳用 | 122,400 | 242,400 |
8畳用 | 132,800 | 252,000 |
10畳用 | 135,800 | 255,600 |
12畳用 | 153,800 | 262,700 |
14畳用 | 156,400 | 272,100 |
18畳用 | 174,600 | 299,700 |
20畳用 | 190,200 | 277,700 |
23畳用 | 218,000 | 337,800 |
26畳用 | 241,800 | 361,200 |
29畳用 | 279,800 | 379,900 |



販売価格はダイキンの「うるさら」の方が安いですね。
パナソニックは高級家電製品の値崩れを防ぐために指定価格制度を採用しています。
パナソニックのエオリアLXシリーズはメーカー指定価格での販売になります。
値崩れを防ぐためにメーカーが販売価格を決めていますが、在庫はメーカーに返品できるという制度です。
加湿量の比較
ダイキンRX(うるさら)・パナソニックLXの目玉である加湿機能!
各社加湿量
能力 | ダイキン | パナソニック |
---|---|---|
2.2kW | 600ml/h | 560ml/h |
2.5kW | 620ml/h | 610ml/h |
2.8kW | 620ml/h | 610ml/h |
3.6kW | 630ml/h | 610ml/h |
4.0kW(100v) | 630ml/h | – |
4.0kW(200v) | 950ml/h | 860ml/h |
5.6kW | 950ml/h | 860ml/h |
6.3kW | 950ml/h | 860ml/h |
7.1kW | 950ml/h | 860ml/h |
8.0kW | 950ml/h | 860ml/h |
9.0kW | 1,030ml/h | 860ml/h |



加湿量はダイキンの方が性能が高いですね。
電気代の比較
電気代も気になるかと思いますので、どちらのエアコンがより省エネか比較していきます。
通年エネルギー消費効率(APF)
数値が高い方が省エネに優れています。
能力 | ダイキン | パナソニック |
---|---|---|
6畳用 | 7.0 | 7.0 |
8畳用 | 6.9 | 7.0 |
10畳用 | 6.8 | 7.1 |
12畳用 | 6.6 | 6.6 |
14畳用(100v) | 6.3 | – |
14畳用(200v) | 7.1 | 7.1 |
18畳用 | 6.4 | 6.4 |
20畳用 | 6.2 | 6.2 |
23畳用 | 5.9 | 5.8 |
26畳用 | 5.7 | 5.5 |
29畳用 | 5.2 | 5.1 |
冷暖房時の消費電力は似たようなレベルです。
「うるさら」を検討する方はもちろん、販売のプロでも見落としがちなのが加湿用ヒーターの消費電力です。他のエアコンと電気代を比較する際にAPFや定格消費電力は見るのですが、ヒーターの消費電力を考慮しない方が多いです。
無給水加湿器機能を使用しなければそれで良いのですが、加湿器を使う場合は吸着した水分を蒸発させるためにヒーターを使用しますが、ヒーターの消費電力が大きいです。
加湿用ヒーター消費電力
能力 | ダイキン | パナソニック |
---|---|---|
6畳用 | 900W/h | 810W/h |
8畳用 | 910W/h | 860W/h |
10畳用 | 910W/h | 860W/h |
12畳用 | 920W/h | 860W/h |
14畳用(100v) | 920W/h | – |
14畳用(200v) | 1,580W/h | 1,340W/h |
18畳用 | 1,580W/h | 1,340W/h |
20畳用 | 1,580W/h | 1,340W/h |
23畳用 | 1,580W/h | 1,340W/h |
26畳用 | 1,580W/h | 1,340W/h |
29畳用 | 1,700W/h | 1,340W/h |



ダイキンの方が加湿能力は高いですが、ヒーターの消費電力も大きいため、加湿運転時の電気代は高くなる可能性があります。
一般家庭で使用するドライヤーが700~1,200Wなので、加湿運転をするのはエアコンと同時にドライヤーも使っているのと同じです。
清潔機能の比較
清潔機能はエアコン本体を清潔に保つ機能だけではなく、室内空気をきれいにする機能も含めて比較していきます。
ダイキン | パナソニック |
---|---|
給排気換気 | 給排気換気 |
ストリーマ | ナノイー |
フィルター自動お掃除 | フィルターお掃除ロボット |
抗ウイルスフィルター | 抗ウイルスエアフィルター |
防カビ加工ファン | 防汚・防カビコーティングファン |
セルフウォッシュ熱交換器 | ホコリレスコーティング熱交換器 |
水内部クリーン | ナノイーX内部クリーン |
機能名称は異なりますが、機能は似たような感じです。
ダイキン「うるさら」、パナソニック「LXシリーズ」は高級モデルで、清潔機能はどちらも優れています。
冷房・暖房・除湿性能
ダイキン、パナソニックともに冷暖房の立ち上げの速さは高性能で大きな違いはありませんが、除湿はダイキンが優れていて、暖房はパナソニックが優れています。
ダイキンの除湿が優れている理由
ダイキン「うるさら」の除湿は再熱除湿のため、除湿運転をしても寒くなりにくいですが、パナソニックの除湿は基本的には冷房除湿です。再熱除湿はいったん空気を冷やして除湿し、冷えた空気を暖めるので寒く感じにくいですが、冷房除湿は室温も下がってしまい寒く感じます。再熱除湿にも欠点があり、少し電気代が高くなってしまうことです。





梅雨時期の湿度が嫌いで、除湿運転を使うけど寒く感じるという人にはダイキンの「さらら除湿(リニアハイブリッド)」という除湿機能はおすすめです。
とくに高断熱・高気密住宅に住んでいる方は外部から熱が入ってこないので、弱冷房除湿では寒くなってしまいます。
パナソニックの暖房が優れている理由
パナソニックの暖房が優れている理由はエネチャージによるノンストップ暖房です。


圧縮機を運転させるために電気を使うと発熱します。どのメーカーも発熱した熱を暖房には利用していますが、パナソニックは熱を貯めてデフロスト(霜とり)運転に利用しています。
暖房運転を続けていると室外機の熱交換器が冷えて霜がつきますが、そのままにしておくと能力が出ないだけではなく、氷となって室外機が壊れてしまいます。そのため、暖房運転を停止させ冷房運転のようなことをして、室内から熱をもらって室外機の霜を溶かしています。
パナソニックは霜取り運転の熱を室内からではなく、室外機に貯めた熱を使うことで、暖房運転を停止させることが少なくなります。
気流制御
エアコンの風はエアコンの不快要素の1つで各メーカーは気流制御にも力を入れています。直接風が当たらないようにする工夫がされています。
冷気は下に、暖気は上に溜まるのでサーキュレーション気流で空気を循環させています。
ダイキン
ダイキンの気流は垂直気流がポイントです。夏は天井に沿って気流を、冬は足元から暖まるように真下に気流をお届けします。そうすることで冷気・暖気溜まりを解消し、風を直接人に当たりにくいようにしています。




左右方向への気流はワイド・左寄り・右寄り・正面・スイング・自動です。


パナソニック
パナソニックもダイキンと同様に、人に直接風が当たらないように、冷房時は天井面に冷気いくようにしています。


暖房も暖気を攪拌させるサーキュレーションモード、足元を温めるように下に吹くモードがあります。


左右への気流はダイキンより幅が広い感じです。





ダイキンもパナソニックも冷気・暖気を攪拌させるサーキュレーション気流があります。
冷房時は天井面から、暖房時は足元を暖めてくれるので、どちらも優れた気流制御ができます。
基本仕様
普段使いでは気になることがない、エアコンの基本的な性能を比較します。
ダイキン | パナソニック |
---|---|
外気50℃対応(冷房時) | 外気50℃対応(冷房時) |
低外気暖房-25℃ | 低外気暖房-25℃ |
無線LAN内蔵 | 無線LAN内蔵 |
標準品では非対応 | 室外機塩害仕様 |
吸音マフラー | 静音マフラー |
AI快適自動運転 | AI快適おまかせ |



ダイキンもパナソニックも同等の機能を備えていますが、大きな違いは室外機の耐塩害仕様です。
塩害仕様は海に近い人にとっては必須ですが、海まで1km以上ある人にとっては不要になります。温泉街や排気ガスなど大気汚染がひどい場所に室外機を置く場合も耐久性が上がる可能性もあります。
どっちがおすすめ?



ダイキンとパナソニックの比較を〇×でまとめました。
同等は両社〇とします。
ダイキン | パナソニック | |
---|---|---|
価格 | 〇 | × |
加湿量 | 〇 | × |
電気代 | × | 〇 |
清潔機能 | 〇 | 〇 |
冷房 | 〇 | 〇 |
暖房 | × | 〇 |
除湿 | 〇 | × |
気流 | 〇 | 〇 |
基本性能 | 〇 | 〇 |
塩害仕様 | × | 〇 |



ダイキンRXの方が加湿能力が高く、価格差も大きいのでダイキンをおすすめします。