ダイキン工業は「空気で答えを出す会社」を理念に、空調機器メーカーとして、世界1位の売上高のメーカーです。
空気清浄機も家庭用はもちろん、業務用としても製造販売しています。
最近の空気清浄機は空気をきれいにするだけではなく、加湿・除湿・除菌ができる空気清浄機も発売されています。
価格帯をはじめ、種類や機能が豊富にあるので、何を基準に選んでいいか、わかりにくくなっています。
本記事は、ダイキンの空気清浄機をおすすめする理由と、選び方を紹介します。
記事を参考に、自分に合った空気清浄機を見つけてください。
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
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家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
空気清浄機で1番大切なもの
空気清浄機で1番大切なものはフィルターです。
空気清浄機はそもそも、空気をフィルターに通すことで、空気をきれいにするものです。
フィルターで花粉、PM2.5、タバコの有害物質、ダニ、ペットの毛、最近などをキャッチしています。
最近の空気清浄機は、HEPAフィルターが主流になっています。
HEPAフィルターはそもそもJIS規格で規定されています。ですから、どこのメーカーのカタログを見ても書いてあることはHEPAフィルターの説明になっていて、大差はありません。
HEPAフィルターとは、花粉やほこり、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を捕集することができる「高性能な微粒子エアフィルター」です。
「粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しているエアフィルター」とJIS規格で規定されています。まさに、カタログに書いてあるのはここですね。
HEPAフィルターであれば、購入当初の集塵性能差はあまりありません。
各メーカーは、このHEPAフィルターに自社で独自に名前を付けています。
パナソニックは清潔HEPAフィルターとありますが、性能はHEPAフィルターです。
ダイキンも静電HEPAフィルター、今はTAFUフィルターと言っていますが、性能はHEPAフィルターです。
カタログを見ると、どこのメーカーもHEPAフィルターの寿命(交換目安)は10年になっています。
これはJEM1467という規格に基づいた試験結果ですと、カタログの下に小さく記載されています。
JEM1467を簡単に説明すると、「紙タバコ5本分の煙に含まれている粒子成分とガス成分」を1日分の空気の汚れと考えて、初期集塵効率を100%とした場合、集塵効率50%を下回るのはいつですか?という試験です。50%を下回るとフィルター寿命としている試験です。
タバコの本数で考えると、HEPAフィルターの寿命はタバコ約18,000本分です。1日5本タバコを吸えば、普通のホコリ(タバコ5本換算)も考慮すると、5年で寿命ということになります。
一般社団法人日本電機工業会
フィルター寿命10年とは、一定のルールで決めているだけで、購入時の性能を継続して発揮できる期間ではありません。
では、ダイキンの空気清浄機のフィルターは?
ダイキンのカタログを見ると、昔は静電HEPAフィルターで、今は違うフィルターのように見えますが、TAFUフィルターも静電HEPAフィルターです。
TAFU:Tough(頑丈な) Ageless(永久の) Fit(適した) Utility(効用,役に立つもの)で、TAFUフィルターと名前をつけています。
2015年ごろの空気清浄機は3年後に集塵効率は80%、10年後に50%になっていましたが、TAFUフィルターは3年後も95%、10年後も72%の集塵効率を維持しています。
ただ単にフィルター寿命が延びたと考えるのではなく、3年後も新品同様の効果を発揮できるところが凄いところです。
他メーカーと比較して優れたHEPAフィルターを搭載しているというこです。
ストリーマ機能でできること
ダイキンの空気清浄機には、プレフィルター、集塵フィルター(TAFUフィルター)、脱臭フィルターの3種類があります。
各フィルターにストリーマをあて除菌分解することで、清掃時のフィルター取り外し時に、菌やウイルスの飛散を軽減できます。
脱臭フィルターでは、吸着したニオイもストリーマで分解されることで、脱臭能力が再生され、脱臭能力が持続されます。
ここまではパナソニックのnanoeと似たような機能になっていますが、ストリーマで1番効果があるのは加湿フィルターの除菌だと思っています。
空気清浄機の加湿方法は「気化式加湿」という方法で、加湿フィルターと言われる布を濡らして、風を当てて加湿させる方法です。
加湿フィルターは想像以上に細菌や雑菌が繁殖します。1週間も掃除せずに使用をすると、変色してきます。
空気清浄機の空気ルートは、プレフィルター → TAFUフィルター → 脱臭フィルター → 加湿フィルターです。加湿フィルターの汚れはそのまま空気清浄機から放出されます。
ダイキンは加湿機能の清潔性には非常に意識していて、加湿フィルターには抗菌性能を持たせ、さらにはストリーマ機能を使って除菌しています。
加湿する水にもストリーマを当て、加湿する水の細菌を抑制し、水トレーには銀イオン剤を搭載して菌の繁殖を抑制しています。
裏を返せば、空気清浄機での加湿は菌が発生しやすいという事でもあります。
加湿機能は必要か
加湿機能は定期的な清掃が必須です。カタログには1カ月に1回とありますが、体感では理想は毎日、少なくても1週間に1回は掃除をした方がいいと思います。
空気清浄機からの空気が臭い場合、ほぼ加湿機能による細菌やカビの繁殖が原因です。
空気の事だけを考えるなら、加湿器は蒸気式(沸騰させるタイプ)が1番清潔です。蒸気式は電気代がかかるというデメリットと、転倒などの注意がより必要です。
蒸気式加湿器が置けない場合、きちんとメンテナンスができるなら、空気清浄機の加湿機能を使う事もありだと思います。
加湿機能付きの空気清浄機であれば、他社よりも加湿機能の清潔についてこだわっている、ダイキンの空気清浄機はおすすめできます。
おすすめ ダイキン空気清浄機4選
1位
ストリーマ空気清浄機 ACM555A-W
充実機能のコンパクトタイプ
高さを抑えたコンパクトデザインで、ダイキンの空気清浄機では1番シンプルな製品です。
TAFUフィルター搭載、ニオイを脱臭フィルターに吸着させてストリーマで分解します。
分解により吸着能力は再生するため、脱臭能力が持続します。
空気清浄機の加湿機能はメンテナンスが大変で、どうしてもカビや雑菌が繁殖します。空気清浄機で必ず加湿したいという事でなければ、加湿無しの空気清浄機をおすすめします。
1番シンプルで安価、でも性能は良い本製品を1位として、おすすめします。
- 適用床面積 ~25畳
- 加湿機能なし
- 集塵フィルター TAFUフィルター
- 脱臭フィルター搭載
- サイズ 高さ500mm 奥行270mm 幅270mm
2位
UVストリーマ空気清浄機 ACB50Z-S
ウイルス・菌がより気になる空間におすすめ
赤ちゃんがいる部屋、介護が必要な方の部屋、出入りが多い部屋、ペットを飼っている部屋に最適です。
ストリーマとは別に、深紫外線(UVC)LEDを搭載し、ウイルスを抑制します。
空気清浄機の加湿機能はメンテナンスが大変で、どうしてもカビや雑菌が繁殖します。空気清浄機で必ず加湿したいという事でなければ、加湿無しの空気清浄機をおすすめします。
ウイルスや細菌などを特に意識されている方におすすめです。
交換目安1年の部材があるため、ランニングコストは他の空気清浄機よりかかります。
風量が大きい機種もありますが、大きい部屋の場合は2台設置をおすすめします。
- 適用床面積 ~22畳
- 加湿機能なし
- 集塵フィルター 抗菌フィルター
- 脱臭フィルター搭載
- バイオ抗体フィルター搭載(交換目安1年)
- チタンアパタイトフィルター搭載(交換目安1年)
- サイズ 高さ500mm 奥行270mm 幅270mm
3位
加湿ストリーマ空気清浄機 MCK554A-W(-C)(-T)
充実の機能を備えた、省スペースなスリムタワー型
500mL/時の加湿能力。加湿機能は3段階(高め・標準・ひかえめ)で設定可能です。
空気清浄機単独、加湿+空気清浄機のどちらでも運転可能です。
ファンをフィルターの下部に配置することによる防音効果で、運転音が低減されています。
風量が大きい機種もありますが、大きい部屋の場合は2台設置をおすすめします。
- 適用床面積 ~25畳
- 加湿機能あり
- 集塵フィルター TAFUフィルター
- 脱臭フィルター搭載
- サイズ 高さ700mm 奥行270mm 幅270mm
4位
うるるとさらら空気清浄機 MCZ704A-T
除湿機能も備えた空気清浄機
除湿・加湿・集塵・脱臭をこの1台に搭載。
洗濯物を部屋干しする方にはおすすめです。
部屋の空気をきれいにしながら除湿もしてくれますので、部屋干し特有のニオイが軽減されます。
- 適用床面積 ~32畳
- 除湿/加湿機能あり
- 集塵フィルター TAFUフィルター
- 脱臭フィルター搭載
- サイズ 高さ690mm 奥行360mm 幅415mm