業務用エアコンを新設(更新)したいけれど、まとまった資金の準備が難しい。
固定資産税の課税や財務管理の手間を省きたい。
修理保証込みのリースに入りたい。
このような理由でリース契約を検討される方が多いようです。
リース契約を安くする方法を解説します。
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
私は業務の中で、何度もリース契約をしてきました。
はじめからリース契約で検討している方は注意してください。
リース契約しか考えていない人は絶対に損します!
まずはリース契約について簡単に説明します。
リース契約とは?
リース期間は4~10年で、契約期間を終えた機器は、再リース・買取・撤去の選択が可能です。
リース会社はリース期間中に利益を取っているので、契約期間満了後の再リース料・買取価格は安いです。
リース契約のメリット・デメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
月額料金が一定 | 支払総額が購入より高い |
初期投資0円 | 途中解約ができない |
経費処理ができる | 所有権がない |
動産保険の対象 | |
銀行借入枠に影響がない | |
故障保証あり(契約必要) |
毎月のリース料金は、リース料率とリース期間で決まります。
ダイキンの安心保証リース7年でリース金額をシミュレーションしてみます。
本体価格と取付工事が100万かかった場合のリース料金
毎月のリース金額=\1,000,000×1.66%=\16,600
支払総額=\16,600×12か月×7年=\1,394,400
購入より40万高くなりますが、ここはメリットとの比較になるので高いか安いかはケースバイケースかと思います。
なぜリース契約しか考えていないと損をするの?
ユーザーは、毎月の支払額と総支払額やメリットに目がいくからです!
リース契約の基になる本体価格(工事費込み)から意識が遠くなります。
設置業者の立場から見ると、リースのメリットを前面に出すことで、業務用エアコンの価格交渉になりにくいメリットがあります。リース契約の物件は通常値引で受注できることが多いのです。リース契約は相見積を取られることが少ないのもあります。
本体+工事費用はリース会社から一括で支払われるので、ユーザーの与信(支払い能力)を気にする必要がありません。
また引き渡し後は、故障もリース会社が窓口になりますので、手離れがいいので業者にはメリットがたくさんあります。
業者としては契約期間満了日も把握できるため、満了間近のタイミングで、新品エアコンでのリースを再提案することもできます。
リース契約はユーザーの審査があり、書類作成の代行もすると少し手間はかかりますが…。
リース契約を安くする方法は、本体工事費込みの購入で複数業者から相見積を取り、価格交渉をして相場がわかった段階でリース契約の相談をする事です。
先ほどの100万のエアコンも相見積を取れば、80万~90万になる可能性もあります。
7年リースでシミュレーション
本体価格 | 月額リース料 | 総支払額 |
---|---|---|
\1,000,000 | \16,600 | \1,394,400 |
\900,000 | \14,940 | \1,254,960 |
\800,000 | \13,280 | \1,115,520 |
エアコンを何台もリースする場合は、かなりの差額になってきます。
業者から見れば、リース契約でも購入でも誰から支払いがあるか?だけで何も変わりません。
相見積を取らせないのが営業マンの力量です。少しでも安くしたい場合は必ず相見積を取ってください。
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