エアコンの除湿運転が寒くなる理由!ダイキンの除湿は寒くなりにくい

日本の夏は暑くて湿度が高く、最近では熱帯夜となり睡眠時もエアコンが欠かせません。

エアコンには「冷房運転」と「除湿(ドライ)運転」のモードがありますが、部屋の温度はちょうどいいけど、ジメジメして気持ち悪いことは多いですよね。

湿度を下げたくて除湿モードにすると寒くなって不快になることも多いと思います。

今回は除湿運転をすると寒くなる理由と、寒くならない除湿運転を解説していきます。

ダイキンエアコンの除湿機能の解説もしますので、自分にあった除湿機能を搭載した機種を選択してくださいね!

自己紹介

管理人:おすけぞー

  • 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
  • 2級管工事施工管理技士
  • 専門分野
    空調機器:ダイキン工業

ダイキン製品の販売からサービス、技術的な問い合わせに対応。

家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。

目次

冷房運転は、室内空気の「温度」を下げることを優先に考えた機能。

除湿運転は、室内空気の「湿度」を下げることを優先に考えた機能。

なら…どうして除湿運転は寒くなるの?

■冷房はどうやって温度を下げているの?

室内機の中にある熱交換器(金属の菅がたくさんあるもの)に冷たい冷媒を流し、そこにファンで室内の空気を送ることで、冷たい風ができて部屋の温度が下がっていきます。

■除湿はどうやって湿度を下げているの?

冷たい飲み物の入った缶に水滴が付いているのは誰もが経験した事があると思います。

熱交換器に冷たい冷媒を流し、そこにファンで空気を送り熱交換器にあてることで、結露させます。

結露した水分をホースを通して部屋の外に捨てることで、部屋の水分量を減らすという事を繰り返して湿度を下げています。

■除湿運転が寒くなるのはなぜ?

除湿運転は、除湿運転モードに切り替えた「今の温度」を維持しながら除湿しようとします。

仮に室温が26℃として、ジメジメするから除湿に切り替えた場合、26℃を維持しつつ湿度を下げようとします。

除湿運転が寒くなる理由の1つは、湿度が下がると体感温度は下がることです。

またエアコンの除湿機能は、部屋の空気を循環させて熱交換器で結露させながら除湿させています。

人によっては冷房運転以上に寒くなったと感じる人もいると思います。

「冷房運転」も「除湿運転」もやっていることは同じなんです。
冷たい冷媒を熱交換器に流して、空気を送ります。
すると、空気の温度も下がるし、除湿もされます。

エアコンの除湿には大きく分けて3種類あります。

熱交換器に結露させて、水分を外に捨てるという仕組みは同じですが、部屋に戻す空気の温度が違います。

その3つは「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」になります。

■弱冷房除湿

熱交換器で結露させるために弱冷房運転をしているのと同じです。冷たくなった空気をそのまま部屋に戻すので肌寒く感じます。この除湿方式が1番多いです。

■再熱除湿

除湿運転は冷房と同じような動きをするので、温度が下がってしまいます。それなら除湿して下がってしまった温度をもとの温度に上げよう!というのが再熱除湿です。除湿して2℃下がったなら2℃上げようという仕組みなので、電気代は高くなってしまいます。

再熱除湿のイメージ

■ハイブリッド除湿

除湿すると必ず温度は下がってしまいます。そこで部屋の暖かい空気と混ぜて室温に近づけて送風するというのがハイブリッド除湿です。

必要除湿量が多くなると温度は下がってしまいますが、電気代は冷房運転よりも安くなる傾向にあるため、経済的ではあります。

除湿運転を使いたいけど、寒くなるのが不快な人は再熱除湿を選ぶと不快感は減ります。
ダイキンエアコンも機種によって除湿方式が違います。
購入時は機能をきちんと理解したいですね!

電気代:再熱除湿>冷房>弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿

2024年モデルのダイキンエアコンは、4つの除湿運転があります。
9段階セレクトドライ」「さらら除湿」「さらら除湿(ハイブリッド)」「さらら除湿(リニアハイブリッド方式)」です。

名称からはどんな除湿機能なのか全然わかりませんよね。

1つずつ説明していきます。

■9段階セレクトドライ

この除湿運転は部屋が寒くなる「弱冷房除湿」で、弱冷房運転と停止を繰り返して除湿をする機能です。

現在の室温-2℃(除湿効果高い)~ +2℃(除湿効果低い)の範囲内で0.5℃単位の9段階で湿度調整ができますが、部屋の温度より外の温度が低いと除湿効果も落ちます。

CXシリーズ、VXシリーズ、Eシリーズが該当します。

■さらら除湿

これは先ほど説明した、ハイブリット除湿になります。

除湿すると必ず温度は下がってしまいますので、そこで部屋の暖かい空気と混ぜて室温に近づけて送風するというのがハイブリッド除湿です。

部屋の空気と混ぜて送風しても吹出す空気温度が上がるが、部屋は弱冷房除湿と同じで寒くなります。

SX(risora)シリーズが該当します。

■さらら除湿(ハイブリッド方式)

さらら除湿(ハイブリッド)は、空調業界では厳密には再熱除湿とは言えませんが、再熱除湿に近い効果が期待できます。

再熱除湿は冷やして除湿してから熱を加えて、空気をもとの温度に戻すことですが、さらら除湿は温めた空気と混ぜることで温度をもとに戻すように制御します。

さらら除湿(ハイブリッド)は冷やして除湿した冷たい空気と、除湿するための空気とは別に吸い込んだ空気を温めて、除湿時に冷えた空気と混ぜることで熱のプラスマイナスを少なくしています。

弱冷房除湿やハイブリッド除湿と比較すると、寒くなる除湿という感覚は非常に少なくなります。欠点としては、あたためる加熱能力が一定のため、状況によっては合わないことがあります。

MX(うるさらmini)シリーズ、FXシリーズが該当します

■さらら除湿(リニアハイブリッド方式)

さらら除湿(リニアハイブリッド)はさらら除湿(ハイブリッド)を進化させた機能です。再熱除湿により近い効果が期待できます。

ハイブリッド方式の欠点は加熱能力が一定だったことですが、リニアハイブリッド方式では温める温度を可変にすることができるようになりました。

冷やしてしまう分だけ温めることができるようになったということです。

RX(うるさらX)シリーズ、AXシリーズが該当します。

除湿運転で寒くなるのが不快な人は、最新のダイキン製品をおすすめします!

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