店舗・事務所をオープンするにあたり、エアコンのコストは大きいですよね。
見積もりを取っても価格相場もよく分からないし、ぼったくられていないか不安になるのは当たり前。
家庭用のルームエアコンと違って情報が少なく、価格について不安を持っている方も多いと思います。
どうすれば安く業務用エアコンを導入できるか?
エアコン本体と工事はセットで購入するべきか?
納得して業務用エアコンが購入できるよう解説します。
管理人:おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年~)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器:ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス・改装・技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン・業務用エアコン・エコキュート・セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
- 業務用エアコンの相場
- 業務用エアコンを安く買う方法
※ダイキン製品の店舗・オフィス用パッケージエアコン(スカイエア)を中心に解説します。
業務用エアコンの相場
最初に結論から書きます。
本体価格:定価×17%~19%
※ダイキンエコジアスの価格です。
工事費用:時価 そして どんぶり勘定
業務用エアコンは一昔前の中古車販売と似ている部分があると感じます。
中古車販売:車両本体価格が安い → 問い合わせ獲得 → 諸費用で儲ける
業務用エアコン:本体価格が安い → 問い合わせを獲得 → 工事費で儲ける
中古車販売は諸経費を含んだ総額表示が義務付けられましたが、業務用エアコンの工事内容は現場によって千差万別なので、義務化することが難しいでしょう。
まずは本体価格の相場ですが、インターネットで品番検索すればすぐにわかります。
ダイキン・エコジアスの定価
定価の82%OFF!!のように強調されていますが、ネットショップの販売価格は…「激安」です。
本体販売では利益はほとんど出ていないです。
見積依頼業者が20%以内で本体価格を提示してきたら、頑張っている価格です。
工事費用
各社、自社の見積ルール通りに見積書を作成します。
業務用エアコンの工事費用明細は下記が一般的です。※必要なければ見積されません。
- 本体価格
- 既設機器撤去及び処分(新設なら不要)
- 冷媒破壊費
- 新規室内機取付
- 新規室外機取付
- 冷媒配管工事(既設流用なら減額)
- ラッキング工事(既設流用なら減額)
- 冷媒ガス充填
- ドレン配管工事(既設流用なら減額)
- ドレンポンプ取付
- リモコン取付
- 電源工事(既設流用なら減額)
- 試運転費
- 天井補修費
- 点検口取付
- 養生費
- レッカー費
- ガードマン
- 運搬費
- その他雑費
- 交通費
- 諸経費
この工事項目や費用が各社で全然違ってきます。きちんと各作業ごとに費用を出す業者もあれば、ある程度はまとめて一式で終わらせる業者もいます。
建設現場は工事を始めてみないと分からない事もあるため、「どんぶり勘定」の部分は少なからず残ります。ただ、きちんと現地調査をすることで精度は高くなります。
一般顧客に販売するならば、価格に説得力を持たせるために、見積書も細かく項目を分けてある業者の方が安心感はありますね。ほぼ間違いなく、見積書最後の行に【見積書に記載無い作業は別途】と書かれます。
工事費用の8割程度は技術料(=人件費)になります。繁忙期は値引は少ないですが、閑散期はある程度の値引をしてでも受注したいのが本音です(時価)。
業務用エアコンを安く買う方法
最初に…
業務用エアコンについては、本体工事込みで発注することをおすすめします。
業務用エアコンは家庭用ルームエアコンと違って、本体と工事を分けて発注しても良い事はありません。
トラブル発生時には、本体販売会社・工事会社ともに責任を逃れようとする可能性がありますし、余計な費用が発生する可能性もあります。
ドレンパンが割れていた!などの不具合はメーカーも工事店も運送店も責任とりません。
工事中にぶつけたのに…割れていた!と言われる可能性もあります。
本体と工事を一括発注し責任を一元化しましょう。
本題
業務用エアコンを安く買う方法は3社以上の相見積を取って、1番信頼できそうな業者と価格交渉をすることです。
現地調査には責任者の方が立ち会ってください。3社以上くるので大変ですが、後のトラブル回避のために。
信頼できる基準
- 対応が早い
- 現地調査をきちんとしてくれた(数分はNG)
- 現地調査時に施工方法説明や提案があった
- 見積書の内訳が細かい
- 見積除外項目について説明がある(工事して初めてわかる不具合の可能性)
見積依頼は地元の設備業者、ネットの本体工事込み販売の優良業者、一括見積サイトの3点で依頼するのをおすすめします。
- 設置場所住所近辺の空調設備工事業者
- エアコンセンターAC