エアコンを使おうと思ったら動かなかった。
調子が良くないなと思っていたら動かなくなった。
真夏にエアコンが壊れてしまうと非常に困ってしまいますが、早く何とかしたい！と思う一方で、費用が気になりますよね。
『修理』か『買替え』どちらが得か迷ってしまう人も多いと思います。
今回はそんな悩みを解消するための４つの判断基準について書いていきます。
本題に入る前に、下記の事は必ず確認してください。
- リモコンの電池交換
- フィルター清掃
- 室外機まわりの障害物撤去
- 電源コンセントの抜き差し
エアコンの点検に伺ったら、リモコンの反応が悪かっただけ、フィルターが汚れていただけなどよくあります。
電源コンセントの抜き差しでエアコンをリセットすることで、症状が改善することもよくあります。
これでも修理依頼で人を呼んでしまえば、出張費等で5,000円程度はかかってしまいます。
お金を請求する方も申し訳ない気持ちにもなりますので、まずはご自身で確認ください。
保証延長の期間内であれば、保証を使って直してください。
今回は保証が切れている場合になります。
解説者
管理人：おすけぞー
- 建築設備機器の専門商社勤務(2007年～)
- 2級管工事施工管理技士
- 専門分野
空調機器：ダイキン工業
ダイキン製品の販売からサービス、技術的な問い合わせに対応。
家庭用エアコン･業務用エアコン･エコキュート･セントラル空調製品までダイキン製品を取扱しています。
それでは本題に入っていきます。
他社品も同様だと思いますが、ダイキン製品が専門ですので、ダイキン製品の場合についてです。
修理するか買替か？４つの判断基準で解説していきます。
- 年式
- 能力（何畳用か）
- グレード（高級モデルか普及モデルか）
- エラーコード（故障原因）による概算修理費用
エアコンは設計耐用年数は10年です。
買替を勧める理由ですが、部品の製造中止ではありません。
ダイキンは製造中止後10年以上経過しても、修理用部品は製造していることがほとんどです。
１０年程度前のエアコンを新製品に交換すると電気代は多少は安くなりますが、業務用ではなく一般家庭で使用する能力や使用時間では、買替を訴求するには効果は限定的だと思います。
下記記事の最後に10年･15年のエアコンを交換した場合の節電効果を示しています。
ではなぜ買替を勧めるかというと、今回の不具合原因とは別の部品まで壊れはじめる年数が経過しているからです。
多回サービスでの費用増加のリスクを減らすため、保守として今回の故障の直接原因ではない部品まで交換するなら、８年以上使用したエアコンの修理もありだと思います。
サービス費用は人件費と交通諸経費が結構な割合を占めているため、何度も修理依頼するのだけは避けるべきです。
結局新品に交換にした場合とそんなに費用は変わらなかったよね……という事はよくあります。
冷媒系統と言われる部分はメーカー保証が5年です。この冷媒系統の修理費用が一番お金がかかります。
もし冷媒系統の故障でもメーカー保証範囲なので、費用はかかりませんし、仮に違う部品が故障していたとしても、そこまで高額にはなりません。
暑い夏、寒い冬ですので、すぐに修理してもらった方が良いと思います。
6年～7年のエアコンはどうすればいいの？
まず確認したいことが２点あります。
- 能力の違いで部品代は大きく変わらない
- 今のエアコンに満足しているか？
リビング用の大きいエアコンでも、子供部屋の小さなエアコンでも、部品代はそれほど変わらないということです。
サービスマンの技術費も作業内容で決められているので、結果的に修理費用は大きく変わりません。
能力が大きいエアコンは価格が高いため、修理がおすすめです。6畳用などの小さいエアコンは新品への買替がおすすめです。
ただし、２の考慮も必要かなと感じています。
今のエアコンが高級モデルで満足している場合は修理、エアコンの機能を満足に使用できていない場合は、安いモデルへの買替をおすすめしたいです。
修理費用は事前確認ができますので、必ず確認しましょう。
リモコンでエラーコードが確認できますので、エラー内容から概算修理費用がわかります。
各メーカー、エラーコードと修理費用の目安がわかるようになっています。
最終的には修理費用の概算と買替の費用を見て決めて頂くしかないと思いますが、修理費30,000円以内なら無条件で修理というのでも良いかと思います。
